ホテルマンの駆込み寺「まんぷく寺」
第七部 外から見たホテルビジネス 2002年〜
ホテル長期滞在を終えて その4 長期滞在していたホテルは地域で一番長い間営業している。それは伝統のあるホテルと言える。 これまで料飲施設について手厳しい指摘をさせていただいた。これはレストランは伝統を守るビジネスをしていては売上を落とすことになるから。 しかしホテルは伝統に安心を感じて人々が集う。その証拠にこのホテルに集う客層は地域ナンバーワンである。 フロントロビーでもレストランでも宴会場でも一流の客層を見かける。逆な見方をすれば変な客がいない。平均年齢にすると50才は超えているだろう。 このホテルのバーラウンジの客達がかもし出す雰囲気はすごい。私はこれほど落着いた雰囲気を感じるバーを見たことがなかった。地域トップクラスの客で賑わっている。 70才を超えるご夫婦が仲良くクラブハウスサンドイッチをつまみながら、バーボンウイスキーを飲んでいる。 医師会の宴会後に二次会で利用している。二次会でも馬鹿騒ぎしている人など誰もいない。 カウンターの中にいるバーテンダーのSさんも50才前後になるのだろうか?顧客に対する接客は若いバーテンダーが真似などできない。 これまで長い年月をかけて作り上げたホテルの伝統が、このような一流客の指示を受けているに違いない。 約8ヶ月もの間このホテルに宿泊させていただき、とても楽しいホテルライフを満喫させていただいたと喜んでおります。 このホテルに勤めるホテルマンの皆様はいい人ばかりだと感じました。ありがとうございました。 追伸: 一流の顧客もリタイヤする時がやってきます。その時までに若い顧客の開拓を初めなければいけないと思います。レストランのメニューを今風に変更されて営業時間を見直して欲しい。ブライダルビジネスを「信じられない価格で提供」ではなく、若い花嫁のハートを射止める戦略に変更する。
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