ホテルマンの駆込み寺「まんぷく寺」  

第七部 外から見たホテルビジネス 2002年〜

2004年03月16日更新 

伊豆会員制ホテル宿泊体験記

2004年2月の土曜日にまんぷく寺ファミリー6名は伊豆へ宿泊に行った。私の人生で土曜日に観光地へ泊まりに行くのは初めてのこと。(平日にはこのホテルの利用経験あり)

宿泊予約を入れたら郵送で案内状が送られてきた。食事の予約を事前に求められた。それが1部のメニューは内容も書かれているが、ほとんど価格のみで選択に困った。

夕食は和食にして、朝食は洋食のバイキングにすることにした。なんと、その希望のレストランはすでに満席。

仕方なく夕食はメインダイニングルームでフランス料理。朝食は和定食にした。

湘南海岸から伊豆へは車で出かけた。さすがに小田原を過ぎた辺りから大渋滞。空いていたら2時間で着く距離が4時間もかかってしまった。

午後2時30分にチェックイン。さすがに満室の日だけあってロビーには多くの人でいっぱい。支配人らしい方もロビーでゲストを迎えている。

この日は多少もやっていたので伊豆大島は見えなかった。しかしさすがリゾートのサンセットはきれい。

午後6時にメインダイニングルームへ向った。さすがに満室だ。ロビーラウンジが仮設コンロを使ったしゃぶしゃぶレストランになっている。

メインダイニングルームは200席くらいはありそうだ。さすがにホテルのメンダイという雰囲気が漂う。

それではこの日いただいた7000円のメニュー紹介。

伊東のサザエと本日の貝のグラタン

本日の伊豆の地魚のカルパッチョ

本日のこだわりスープ

オマール海老をさっと焼き地中海風に、伊豆の菜の花を添えて

伊豆密柑のグラニテ

鹿のロースト、黒胡椒と蜂蜜入りソース

デザート

コーヒー

ワインはボルドーのムートンカデ(4800円)を楽しんだ。レストランの味もサービスも価格も及第点。

このレストランは極めて都会的なフレンチといえる。しっかりしたサービスを心がけているが忙しすぎる。ゲストもフレンチを楽しむというより家族団らんを望んでいる。

ナイフトフォークがこれでもかと並ぶフレンチが伊豆のリゾートホテルで必要かどうか?愛し合うカップルならいいけれど、親子三代家族連れではかなりのずれを感じる。

早めに夕食をすませてお風呂に向った。和食堂の玄関でロビーにいた支配人とマネージャーが苦情客につかまっている。

客は椅子に座り足を組んでタバコを吸いながら「ネチネチ」いじめている。支配人とマネージャーはまるで小学校の廊下に立たされている生徒のようだ。

「気の毒に」と思いながら風呂に向った。(約1時間風呂に入っていた)

風呂をあがっても支配人とマネージャーはいじめられていた。本当にいるんだよな、苦情マニアが。会員制ホテルなのでオーナー会員の皆様には一切反論できずに耐えろということか?

次の朝の和朝食は戦争状態。多くのウエイティングがでてスタッフ総出で対応している。

  

このお膳を女の子が2つも持ってくる、何とたくましいことか。伊勢海老のみそ汁は卓上コンロに火をつけて暖める。多忙時は演出よりもサービス優先のほうが苦情が少ないはず。

隣のテーブルではウエイトレスが客に「昨日はどうもすいませんでした」と言っている。おもわず「大変だ」とつぶやいた。

このホテルはスタッフの教育は行き届いている。スタッフの笑顔で一生懸命頑張っている姿はとても美しい。

それにしても土曜日の夜にこんな戦争が毎週行われていると思うとかわいそうだな。

この会員制ホテルは、のぶおじさんが総支配人を勤めたゴルフリゾートを買収した。投資400億円のゴルフリゾートを10億円で買収。70億円かけて改装するそうです。行って見なければ。(2004年3月テレビ東京で特集された)

第五部 福島ゴルフリゾート 参照

 

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