ホテルマンの駆込み寺「まんぷく寺」  

第七部 外から見たホテルビジネス 2002年〜

2004年01月15日更新 

ホテル長期滞在をi終えて その1

2003年5月から2004年1月まで100日を越えるホテル生活が続いた。ある都市のあるホテルに泊まっていた。

同じホテル(満室の時のみ別のホテル泊)にこれほど長期滞在したことが無い。昨年末から寒い時期に入り、ホテルの滞在は苦痛になった。

朝起きると乾燥の為に顔がボロボロになっている。ある時、さすがに6連泊なので加湿器を入れてもらった。しかし相変わらずボロボロが続く。「おかしいなあ」と色々調べた結果、加湿器が故障していた。

エアコンのスイッチも表示が剥げている部屋があり、弱なのか強なのかが分からない。強にしていても何故か夜中に寒くなる。

バスルームのシャワーが上手く作動しない。水温を調整してシャワーのレバーを引くがシャワーが出てこない。カチャカチャと何度も何度もやってようやくシャワーが出てくる。

ルームサービスは午後11時まで。部屋で空腹になったら外に買い出しに行かなければならない。部屋においてあるポットは電動ではないためにカップラーメンは作れない。

ミニバーにはビールや日本酒以外好みのドリンクが入っていない。ウイスキーはあるのだが、製氷機がないためにストレート以外飲めない。氷はルームサービスで午後11時まで。

これから色々なケーススタディをしていきたいのだが、何故私はこのホテルに長期滞在をしたのだろうか?

それはホテルで働く皆様が良かったのだ。いつも笑顔で「お帰りなさい」と迎えてくれる。一度リクエストしたことは次回にも必ずリクエストになっている。

施設は建てたときから老朽化が始まるが、人は建てたときから成長するのである。設備は確かに古く、判断によっては不良部屋といっても良いかもしれない。(一部の部屋)

しばらくの間、客の立場で細かい提案をさせていただく。きっと役に立つ情報があると思う。

その2に続く

 

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