ホテルマンの駆込み寺「まんぷく寺」  

第七部 外から見たホテルビジネス 2002年〜

2003年7月26日更新 

高級ビジネスホテルVS老舗シティホテル その2

老舗シティホテルは仙台の駅前にある。駅前立地なのでロビーも狭い。チェックインを済ませて7階の部屋に入った。

高級シティホテルと比べて部屋は1.5倍くらいの広さだ。ソファ(又はリラックスチェア)もあるのでビジネスホテルよりはくつろげる。

ルームサービスはフルメニューで感心した。ミニバーの内容もたいしたものだ。(でもビール525円)

 

バスルームに置いてある備品はかなり充実している。トイレはさすがに旧型である。最近のビジネスホテルはウオッシュレスタイプが多い。

このホテルは格安プランの私に、出来る限り良い部屋をアサインしようとする。月の半分は泊まる客と見てくれたのだろうか。

このホテルの料飲施設は充実している。朝食もクロスのかかったコーヒーショップでテーブルサービスのアメリカンブレックファストがいただける。(朝食券対応)

朝食時にコーヒーショップが満席になる事はない。いつも落着いた雰囲気で朝食が食べられる。客層もすこぶるいい。

同じ食事券で朝食弁当の和食もいただける。コーヒーを追加すると200円(税サ込み231円)だけの支払いで良い。

でもサービスを担当する数名のお嬢さんは親しみを表してくれない。もう月10回以上朝食を食べているのに・・・。

たまには笑顔で「おはようございます。今日は良い天気ですね」と言って欲しい。(このホテルに限らないが)

7月のある日、私は午前0時を回ってホテルに帰り着いた。その時、フロントのスタッフがロビーに掃除機をかけていた。掃除の手を休めて私に部屋の鍵を渡す。

ホテルの価格破壊が進む中、ホテルマンの目に見えない経費節約の努力を見た。「素晴らしい」と思った。

高級ビジネスホテルVS老舗のシティホテルの勝負は明らかだ。ゲストの満足度は明らかにシティホテルが勝っている。たった1000円の違いだがそれ以上の差がでている。

しかも週末を除くサマープランですが、ホテルのご好意により毎日サマープランにしてもらっている。

のぶおじさんはこのホテルに「手数料などいらないからお客様を紹介させていただきます」と正式に申し込んだ。(年間2000室ですよ)

 

第七部の目次へ