ホテルマンの駆込み寺「まんぷく寺」  

第七部 外から見たホテルビジネス 2002年〜

2002年12月11日更新 

日本一繁盛するホテル 品川プリンスホテル

11月の平日に最近オープンした、品川プリンスホテル・エグゼクティブタワーに宿泊した。

このホテルの総客室数は3680室(本館1015室・別館257室・新館1736室・エグゼクティブタワー672室)で日本最大。

シングルの利用だが、ダブルルームB使用で23,000円のタリフ料金。(税サ別)

エレベーターを降りて部屋まで歩くたびにライトが点灯するハイテクな作り。

部屋に入れば液晶テレビが壁に埋め込まれている。

洗面台もデザインが斬新で気持ちがいい。

午後7時に友人と新館ロビーで待ち合わせた。このロビーにたどり着くまで迷路のように、エレベーターを乗り換え案内板を頼りにかなり苦労した。

それにしてもすごい人である。いたるところに「朝食は混みますので時間に余裕をみて」と案内看板が立っている。

夕食は新館4階にある中国料理「品川大飯店」に行った。200席以上あるようだが満席でウエイティングとなっていた。

フカヒレ姿の料理が入ったメニュー食べ放題が4900円。(フカヒレないと3900円)コースメニューも10000円以下に数種類ありお値打ち感充分。

おじさん二人なので5000円のコースを注文。量も多く内容的には充分満足する。

サービススタッフもトレードマークのスニーカーで走り回っている。とにかく見るものすべて「すごいな」を連発し感心してしまう。

その後、39階にあるトップオブシナガワのバーに行った。ここもほぼ満席で大変賑わっている。ホテルのスカイバーとしてはお値段も手ごろで充分満足する。

このホテルのテーマは「一大エンターテイメントホテル」

映画館が10館とアイマックシアターがある。クラブeXは生演奏やショーが楽しめるクラブ。ボーリングやテニス、ゴルフやプールも楽しめる。

洋食レストランが4ヶ所、和食と中華が2ヶ所づつ、バーとラウンジが4ヶ所。ヤフーカフェは24時間営業のインターネットカフェ。

東京みやげの売店、ビューティ&リラクゼーション、託児所、カラオケなどなど盛りだくさん。

今回、エグゼクティブタワー2階にホテル直営のフードコートができた。ラーメンやたこ焼など9つのコーナーに軽食などが並ぶ。ホテルからの提案は、テイクアウトして部屋やボウリング場や映画館で召し上がってくれと言っている。(すごい)

とにかくこのホテルに行くと「何かで楽しめる」ようになっている。コンビにも長蛇の列で感心する。

これほど多くの施設に客を入れなければならないので、催事のパンフレットが山ほど用意されている。

宿泊料金を別に考えると、どのお誘いも個人の財布から出せる値段を打ち出している。そして、なんだか楽しそうだなと思えてくる。

これまでのホテルレストランから考えると、価格破壊と言える大胆な値段で勝負している。それでこれだけ客を呼んでいるのだからビジネスとしては1つの方向を示していると思う。

関東のホテルマンも地方のホテルマンも東京に行けば覗いてみる価値充分です。「ホテルで楽しもう」というコンセプトが見えてきます。

 

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