ホテルマンの駆込み寺「まんぷく寺」  

第七部 外から見たホテルビジネス 2002年〜

2003年7月21日更新 

高級ビジネスホテルVS老舗シティホテル その1

2003年6月から仙台へ月の半分は出張することになった。毎回、3〜4泊する為に宿泊ホテル選びは重要なポイントである。

その昔、あるホテルで一緒に働いたことがある人が、総支配人をしている高級ビジネスホテルを発見。

さっそく総支配人に直接電話して「今後、月半分は宿泊する。」と言って予約を入れた。

最初の宿泊は最上階の14階エグゼクティブフロアーに泊めてもらった。しかも、料金は朝食券付きの8000円込込。(税金・サービス料込)

開業から7年経っているが部屋の設備と備品は充実しており「ここなら長期滞在も耐えられるか」と思い喜んだ。

朝食は和洋ブッフェで品数は充実している。連泊しても和と洋があるなら飽きることはないだろうと納得した。

こうして長期出張の重要ポイント「ホテルでの連泊」は始まった。

しかし、2回目の宿泊で訪れた時は12階へ格下げ。3回目の宿泊では10階に格下げ。階が下がることによって備品が微妙に違ってくる。

朝食ブッフェも各料理は美味しくない。毎日、形のよい鮭が置かれているが美味しくない。ご飯もプラスチック茶碗(食べにくい)で「食った」という実感はない。

10回行って「美味かった」とは一度も思わなかった。何度も同じスタッフと会っているが一度も「いつもありがとうございます」とは言われなかった。

4回目の宿泊ではとうとう4階になってしまった。職場の仲間に「この次は4階になっちゃうかもね」と冗談を言っていたが本当にそうなった。

まあ、私の事だけと考えれば8000円で泊まる普通の客と思われても一向に構わない。しかし、私の出張目的のひとつに提携ホテル探しが含まれている。

年間2000室以上のゲストを紹介することになるのだ。このバックボーンを理解していないのかもしれない。(勿論ホテル側には説明済み)

やっぱりシティホテルがいいかなと考えるようになった。

何気なくインターネットでシティホテルを探していたらあった。

老舗のシティホテルが「サマープラン」として朝食込の9000円ポッキリ価格。(週末は除くと書いている)

さっそくインターネットからメールにて宿泊予約を入れた。しかも5分後にホテルから電話が入り予約が完了してしまった。こうしてあっという間に「気持ちはシティホテル」へと変わってしまった。

そしていよいよ知り合いのいない老舗のシティホテルへチェックインした。(つづく)

 

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