ホテルマンの駆込み寺「まんぷく寺」
第七部 外から見たホテルビジネス 2002年〜
リゾートホテル大研究 久米アイランド その6 ホテルにいない地元の人 リゾートホテルのレストランでは地元の人には会わない。つまりホテルを利用する地元の人はいない。 久米島でもリゾートホテルで地元の人に会うことはなかった。朝食と夕食は観光客が多いのだが昼食は開店休業状態になっている。 なぜだろう?それはホテルが地元客をターゲットにしていないから。勿論、値段も地元価格にはなっていない。 しかも夏の間レストランで働くスタッフのほとんどが都会からやってくるフリーターの皆様です。 都会から来る観光客は、都会から来たスタッフのサービスを受け、都会的にアレンジしたあまり美味くない料理を高い値段を払って食べている。 私が思うには、リゾートホテルのレストランは地元で一番美味しい料理を、地元価格で提供することが成功への道しるべと考える。
久米島のリゾートホテル 今回訪れたホテル直営の居酒屋や、沖縄本島読谷村にある居酒屋「読谷物語」などの飲食店が、ホテル内にあればいっぺんに全国レベルの話題レストランになる。 そのレストランで地元の人と楽しめるなら、そのリゾートホテルに多くの人たちがリピートするだろう。 リゾートホテルの生き残り戦争は、意外にも「地元一番の新鮮料理」をどのように出せるかがポイントである。 そうすればオンシーズンとオフシーズンの格差が少なくなり、安定した地元の人のサービスが提供される。 朝食ブッフェに並んでいる「お子様用コーナー」 子供連れの家族が行きたくなるリゾートホテルはあるのだろうか? 今回も朝食ブッフェにお子様コーナーを作っていた。但し、子供専用のメニューはなかった。 今後は離乳食ブッフェなどの商品開発が必要と考える。 晩婚になり高額所得層にも多くの幼い子供連れがいる。お金があるのにどこにも行けなくてストレスが溜まっている奥様に向けてアピールしてはどうだろう。 リゾートには自然と美味しい空気がある。何もしなくても来た甲斐が生まれる。食事だけは家族全員が「美味しいね」と言って楽しむことが出来れば最高のリゾートホテルになるだろう。 今回のまんぷく寺ファミリー「久米島ツアー」でこのような結論をださせていただく。来年も沖縄ツアーは続くだろう。 年に一度は沖縄へ行こう! リゾートホテル大研究 (完)
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