ホテルマンの駆込み寺「まんぷく寺」 コラム

大阪ホテル物語 その1 2012/10/30 

 

2012年10月29日 午後7時半 大阪シティが大好きな管理人は大阪にいた。

大阪名物ナンパ橋ですが、客層(?)が変わっている。

居酒屋などの勧誘スタッフが多くて居心地が悪い。

やっぱりあった大阪らしいお店が、

大阪人以外は入りたいが入れない。

私が青春をかけた大阪ミナミも変化している。

久しぶりに大阪の友人と酒を酌み交わした。

なじみのバーにも、なじみの店主がいて迎えてくれた。

心なしか客が少ないような気がした。

 

2012年10月29日 午後11時 まんぷく寺管理人はホテルを見上げていた。

1982年9月4日 私はこのホテルにいた。

その時の仲間たちの現在を聞くために大阪にやってきた。

 

ホテルの前に約15台のタクシーが客待ちしている。

最後尾のタクシーは客が乗るまで何分かかるのでしょうか。

タクシー運転手のビジネスはギャンブル的な要素が多い。

客を2時間待って1,000円の客が乗った場合、運転手の時給は250円になる。

客を2時間待って遠距離がでて30分走って10,000円を売り上げた場合、

戻りの時間を考えても運転手の時給は1,700円になる。

よって遠距離が出やすいホテルに並ぶのである。

特に最終電車が出た後のホテルはギャンブル性が高くなる。

 

同じ列に並んでも乗る客の行き先により時給が異なる。

この列に待っていても1時間で1台も客が来ないことがよくある。

そうすると、客が乗るまでにどれだけの時間がかかるのか。

 

タクシーの運転手は知っている。

どのホテルがいい客が集まるのかを。

 

余談ですが、

誰も歩いていない細い道で客を待つタクシー。

大通りに出る前に客を捕まえる作戦である。

元気のないホテルに並ぶより時給が高くなる可能性は高い。

四つ橋線の横断歩道上で客待ちするタクシー。

残業や隠れ家で飲んでいる客を待っている。

 

大阪では交差点ごとにタクシーが並んでいる。

 

いよいよ昔の仲間と面接が待っている。

 

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