ホテルマンの駆込み寺「まんぷく寺」 コラム

あ、ミッキ−だ お、ミラコスタだ 2001/10/10 

ディズニーシー ホテルミラコスタ見学記

2001年10月9日、オープンして1ヶ月経過したホテルミラコスタに行った。悲しいことに自分の意志で行ったのではなく、業界の会合があった為。

関東のブライダル関係者(180名)を集め、ホテルの見学や婚礼の話や披露宴でショーを見ながらの懇親会。

午後3時にホテルロビーで待ち合わせをした。この時間はチェックインタイムの始まりで大勢のディズニーファンがチェックインを待っていた。

皆さんディズニーを楽しむリゾート感覚の人々。そこに僅かに空いたソファーにスーツを来たのぶおじさんが1人で座っていた。これは違和感という絵になるなと考えた。

具体的に言うと、ソファに座っているのがミッキ−、ドナルド、ミニー、のぶおじさん、ミッキ−、ドナルド、ミニーてな状況。(連れが来た時本気で笑っていた)

1泊50万円の部屋を見せてもらった。テラスからはショーを独り占めでき、当然部屋も広い。置いているお菓子(多分無料)もミッキーの絵が書かれている。石鹸、シャンプーなどすべてミッキーが書かれている。ドアノブにもミッキーが描かれている。

部屋を出たときの廊下には子供の目線の位置にディズニーが描かれている。子供が退屈しないようにしているそうだ。

ご結婚披露宴では、新郎・新婦も参加する披露宴だけのショーがある。ミニーを愛するミッキーが結ばれるまでのショートストーリー。(20分程度)このショーを加えるとプラス何十万円だなと勝手に考えた。

スタッフのコスチュームも徹底したディズニー一体化コンセプト。いたるところで会うスタッフは明るい笑顔で「こんにちわ」と言ってくれる。まるでディズニーランドの中にいるようだ。

決して安くないホテル滞在費(家族4人で1泊2食最低10万円)だが、こんなに大勢のお客様が訪れているからミッキーは偉い!

さて、もしこのホテルにミッキーがいなければという仮説を立ててオペレーションを見た。(我々には真似の出来ない夢のホテルだから批判ではありません)

宴会場でのフルコースディナーをいただきながら、あ〜天ぷらうどんが食いたい。つがれた白ワインはイタリアで200円のテーブルワイン。

横のテーブルではスーツがビチョビチョになるぶっかけ。サービスは右から出したり、左から出したり。サービス順序もその場限りの転々バラバラ。(同業者の会と知っていたはず)

久しぶりにチュウリンでのスープサービスを見た。肉料理はサーバーによる取り分けの持ち回りソース後撒きサービス。私が20年前に学んだクラシックサービス。このサービスをする訳が見当たらない。

でも、そんなことなどミッキーに会えた、ミッキーと写真を撮ったで意味がなくなるのでしょうね。

ここで働くホテルマンは、いつかミッキーの力を借りずにやってみたいと思うはず。

披露宴だけで行われるショー

 

やっぱり違和感があるへんなおじさん

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