ホテルマンの駆込み寺「まんぷく寺」
第三部 大阪ミナミホテル企画ビジネス 1995年〜1996年
2001/8/31更新
ホテルの企画部署 過去と現在(1995年当時) 私の仕事は、ホテルの予算達成を目的にホテル企画を考える。 その前に過去の企画部署と現在の企画部署の状況を調べた。 私が企画に配属されたのは、ホテルオープンからすでに13年が経過していた。ホテルは一般的に年数が経過するとハード面での競争力を失っていく。 私の場合は5年間も留守にしていたので、このホテルは変わったなと感じた。ただハードもソフトも変わっているのに、やってる企画はさほど変わっていない。 2ヶ月に1度発行する、イベント小雑誌の内容はありきたりの物ばかり。自分が読んでも行きたいとは思わない。 だが、過去にこのホテルは素晴らしい企画の数々を世に出して業界紙から絶賛されていた。 あるアイデアマンがいたから。でもこの人はすでに退職していた。 1人のアイデアマンがいるだけで企画提案から企画実施まで簡単にできないはず。企画部署の勢いや、協力体制や、承認する上司の理解などが必要だから。 その企画全盛時代からくらべると企画部署の規模は縮小されていた。しかも同じ人が何年も担当していた。この人たちは優秀だが、組織が企画を重視しなくなっているとの印象を受けた。 もし私が企画部署に行きたいと希望しなければ、このようなマンネリ状態の企画部署がいつまでも続いていたかも。 企画はホテル予算を達成するための原動力。(レストランビジネスで説明済み) 企画部署はとても重要だと思う。皆様のホテルで企画部署はどのような扱いを受けているかを調べてみてください。(多分業績に比例している) 第三部は、そのマンネリをいかにして打ち破ったかを説明する。 その前に、過去の素晴らしい企画を2つ紹介する。(次で)
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この原稿は2001年作成
2006年度再読