ホテルマンの駆込み寺「まんぷく寺」  

第十四部 侵入取材 銀座のレストラン残酷物語 2015年

 

 潜入取材 銀座のレストラン残酷物語 その13 2015/7/16

 

この話は事実を元に書かれています。

実際にその会社に就職して体験した事実を報告します。

二度と私のような犠牲者を出してはいけないという思いです。

この会社の支配人(店長職)は、何十人も1か月以内に退職している。

その理由が「うつ病になって」である。

いまどき、こんな会社があったのか!!

 

担当初日

2015年5月7日(木)  ディナー営業終了後、レジ〆を見て職場を離れる。

午後10時30分。湘南の自宅に着くのが午前0時すぎ。

 

銀座で自社ビルを持つ飲食店経営会社。

その横浜店を担当することになったが、売上が右肩下がりのようだ。

損益分岐点が、750万円前後だが、500万円前後しか売れていない。

年末年始は、1,000万円以上を売っているようだが・・・。

 

なぜ、売上が下がり続けているのか。

基本的に、過去に来たゲストが満足しなかったということだ。

支配人としては、今日来たゲストの満足度を追及することである。

 

出勤の日には、レストランの営業時間は、店に立つことにする。

ランチタイムが午前11時から始まり、夜まで閉店なしで午後9時半がラストオーダー。

よって、午前10時に出勤して、ラストゲストが帰ったら帰宅する勤務とする。

 

 

レストランは商業ビルの地下にある。(ワンフロアー200席)

玄関に立ったら、階段で地下に降りなければならない。

エレベーターはない。(これが老人が来なくなった要因でもある)

 

私のポリシィ

支配人としては、すべてのゲストを迎え、すべてのゲストを玄関で見送る。

このポリシィを実施したら、一日50回くらい階段を往復しなければならない。

とても体力が持つとは思えない・・・・。

 

この仕事、意外と疲れると思われる。

 

 

勤務中は、2回のまかないを食べることができる。

勿論、食べても食べなくても給料から引かれる。(月5,500円)

 

 

これはある日の実際に出されたまかない食です。

スタッフの人数分を調理場で作る。

 

 

しばらくは、営業時間はゲストに向いて、どうすれば満足されるかを観察する。

新任支配人として挨拶して顔を覚えてもらう。

 

このこだわりで、まじめに勤めていたら後から結果が付いてくるはず。

 

2015年5月8日(金)店へ出勤二日目。

午前7時に起床、午前8時過ぎのJRで横浜へ、午後9時30分に到着。

スタッフ「社長から電話がありました」

社内専用の携帯電話があるが、それにかかって来たらしい。

つまり、新任支配人は何時に来ているかをチェックしたわけである。

私「なんだか、嫌な感じだな」

 

つづく

 

 

 

 

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