ホテルマンの駆込み寺「まんぷく寺」  

第十四部 侵入取材 銀座のレストラン残酷物語 2015年

 

 潜入取材 銀座のレストラン残酷物語 その14 2015/7/23

 

この話は事実を元に書かれています。

実際にその会社に就職して体験した事実を報告します。

二度と私のような犠牲者を出してはいけないという思いです。

この会社の支配人(店長職)は、何十人も1か月以内に退職している。

その理由が「うつ病になって」である。

いまどき、こんな会社があったのか!!

 

大型和食横浜店 支配人業務始まる

 

横浜の雑踏を感じる地区にある店舗。

開業して30年の古い店舗である。

思うに、過去の売上は宴会需要であった。

この店は別のビルに宴会場を営業していた。

思うに、過去の売上は近くにあった百貨店上客の利用。

 

あれからずいぶんな時が過ぎて・・・・。

 

大幅赤字店舗になっていた。

 

月に200万円の増収を達成するためには?

私は考えた。

 

おそらく、1年以内に黒字に変えることができる。

 

この店には、ウエブサイトがない。(本社サイト内にあるが機能していない)

ブログもSNSも何もしていない。

この店の前を多くの外国人が通り過ぎている。

英語のメニューもない。(韓国語、中国語、もない)

クレジットカードが使える表示がない。

 

 

やっていることは・・・、

今日のランチが暇ならコーヒー付のチラシを撒きに出る。

先月、宴会をした幹事に電話をして「チラシを送っていいか」と聞く。

「いい」と言った客にDMを送る。(切って買う小口現金がない)

本社が決めた企画が次々に降りかかってくるが、成功事例は皆無。

私「この企画のポスターは?」

私「この企画のチラシは?」

スタッフ「・・・・・・・・・」(製作物は本社の人が作っている)

組織は完全に機能していない。

チェックっする人もいないらしい。

 

 

この日の夕方に社長から電話があった。

 

社長「本日の売上の上乗せは?」

社長「5月の上乗せは?」

社長「6月の売上の上乗せは?」

私「まだ分かりません」

社長「覚えてください」

 

私「あ、それからやりたいことがります」

私「ネット集客、外国語のメニューを作る・・・・・・」

社長「すべて却下、がっかりした」

 

2015年5月8日(金)午前8時半から経営会議

またまた、午前5時に起きて地獄の通勤電車で銀座に行く。

その席上で、社長が「横浜店はネットや外国メニューや・・・・、失望した」

と幹部の前で言った。

私「スタッフともコミニケーションも取っていない」

社長「そんなものいらない、掃除と電話だ」

もう話にもならない会議が続いた。

 

その帰り、総務からこう言われた。

「5月10日に幹部の皆様の母の日を祝う会があるので出席してください」

私「え、日曜日の午後4時からですか?強制ですが?」

総務「強制ではありませんが出てください。会費が9,000円です」

私「え、・・・・?」

総務「料理長にも出るように言ってください」

 

日曜日の午後から幹部を全員出席させて、幹部の母の日を祝う会。

 

繁華街にある横浜店の営業はどうするんだ!

 

 

入社以来、掃除をしろ、店に居ろ、提案はすべて却下、パソコンもない、プリンターが壊れた、

店での苦情が頻繁に出ている、売上が足らない、営業グッズも作ってくれない、

支配人以下、すべて残業が付くスタッフ、人件費は60%を超えている、

しかも、社内行事は営業より優先する。しかも会費制!!

 

ここまでで驚き一杯であったが・・・!

 

こんなの序の口であった!!

 

つづく

 

 

 

 

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