ホテルマンの駆込み寺「まんぷく寺」  

第十一部 ダメ社長の挑戦 2007年〜

カルボナーラ復活への挑戦 その1 2007/8/13

2005年2月

横浜・根岸にあったイタリア料理の名店「TAIAN」が閉店した。

そこには、私が食べたスパゲティで、生涯最高の味「カルボナーラ」があった。

2001年から閉店するまで30回以上「TAIAN」に行って食事を堪能した。

一緒に行ったすべての皆様が絶賛したレストラン「TAIAN」

約10年間「TAIAN」で感動を演出していたのは、オーナーシェフのKENJIさんである。

ベストサービス賞の「MIKI」さんとのベストショット!

閉店の日の「TAIAN」 まんぷく寺写真部撮影

その後、KENJIシェフは横浜市内で、新たな挑戦を始めた。

残念ながら、その店では「TAIAN]の料理は出されなかった。

2006年春、その店も閉店した。

 

そしてKENJIシェフは、我々の前から姿を消した。

 

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2007年夏、

映画「レミーのおいしいレストラン」という映画を見た。

映画では 「真の情熱があれば誰でもシェフになれる」 と言っていました。

 

映画を見た後に、あの「スパゲティ カルボナーラ」が食べたくなった。

携帯電話の電話帳から「KENJI」という番号を探した。

そして、その電話番号に電話した。

「もしもし、KENJIさんですか?のぶおじさんですが・・」

「あ、どうも。お久しぶりです」

「ところで今、何をしているのですか」

「○○で、○○の仕事をしています」

「あのカルボナーラを作っているのですか?」

「いいえ、レストラン業界ではありません」

「 ・ ・ ・ ・ 」

 

しばらくの沈黙の後、のぶおじさんは言った。

 

「あのTAIANを、私が復活させたいのですが、ご協力いただけますか?」

「よろこんでご協力させていただきます」

 

 

 

そして、のぶおじさんは湘南・大磯に「TAIAN」を復活させるために物件を借りた。

間もなく「TAIAN」がここにオープンするらしい。

 

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