ホテルマンの駆込み寺「まんぷく寺」
第六部 ホテルのブライダルビジネス 2002年
最新版 ブライダル事情 現在、ブライダル情報誌が多く販売されている。結婚を考えている女性は複数の結婚情報誌をじっくり読む。 インターネットで結婚情報のページを覗いたり、チャットでの情報交換などを見たりする。 結婚披露宴への招待も色々な会場に招かれる。印象が良ければ「自分もこのようにやりたい」と思うし、印象が悪ければ「自分はこのようにはやらない」と思う。 このような情報や経験を総合して、結婚を考えている女性は「私はこんな結婚式と結婚披露宴がしたい」とイメージする。 このイメージをどうのようにして具現化するかが、ブライダルビジネスの最新事情である。 ホテルでの商品開発は「ゲストのニーズに答える」と言っているが、この結婚を考える女性のニーズに答える商品開発がなされているのであろうか。 私が見る限り、多くのホテルは全く努力していない。 商品開発できる立場の人は、結婚を考える女性に話を聞くことがあるのだろうか。 机に座り、今あるホテルの商品を「売りつけろ!」と叫んでいるだけではないだろうか。 「私たちのホテルでどのようにすれば結婚式と披露宴をしていただけるのか」を直接ご本人に聞かない限りニーズに合った商品開発はできない。 私は商品開発ができる立場として、時間が許す限りご本人から話を伺っている。だから自信を持ってこう言える。 「日々、ゲストニーズは変化している。今日のゲストニーズに答える商品を開発しない限り忘れられる」
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この原稿は2002年作成 2006年再読