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  美味しいお店 たべもんや三度笠  

  

  ウエディング イタリアンレストラン  2012/9/30

2012年8月新規開業。

とある地方都市のイタリア料理レストラン。

約1年前から結婚情報誌「ゼクシィ」に広告を出す。

 

ゼクシィ広告おけるシェフの紹介(要約抜粋)

イタリアの有名レストランで働いた。

都内の有名なレストランでシェフを務めた経験。

 

館内にチャペルを持つウエディング中心のレストラン。

 

ランチとディナーに訪れました。

 

ランチ

メインを選べるブッフェランチ 1,700円

開業後に店が回らないと判断されたと思う。

あくまで仮のブッフェ台。

サラダの他にホット物の前菜も置いている。

ホットオードブルにも熱さ保存の装置がない。(2品はある)

ピザ窯の台に並べられた料理取りに行くとき、

オープンキッチンの中が覗ける。

もう少しゲスト導線を考えてブッフェラインを作れば問題解決される。

オープンキッチンはスタッフの一挙一動を見られていることを認識すべし。

 

同行者が選んだメイン料理。

アトランティックサーモンとプロシュートコットのラグーソースペンネ

ベルファーム産 フレッシュトマトとバジルのスパゲティ

じっくり煮込んだボロネーゼとリコッタチーズのフジッリ

スパゲティが40グラムか?量が少なすぎる!

マルゲリータ

メニューも実際の料理とは違うような気がするが・・・・。

 

店内にいるスタッフの数は多い。

サービススタッフは一生懸命頑張っている姿が確認できる。

マルゲリータピザを2品注文したが、1品目がすぐに出てきたが2品目が出てこない。

こちらから請求してから焼き始めた。(オープンキッチンでは反省が見れない)

 

どう考えても利益が出るレストランオペレーションではない。

 

ランチで懲りて行かなければいいのに・・。

すぐに再訪。

ディナー アラカルト

ビール550円

スパークリングワイン 3,000円

〇〇漁港直送 鮮魚のカルパッチョ ¥1,200

バルサミコソースが濃すぎて魚の味がしない。

リンゴとパプリカとトマトとの相性がいいとは言えない。

カワハギの触感ではなくコリコリしすぎと感じた。

 

新鮮野菜のバーニャカウダ ¥1,400

グリルしている野菜のバーニャ(ソース)カウダー(熱い)は初めて見た。

野菜の下にあるソースがぬるい。塩味がきつすぎて食べることができない。

この料理を出すキッチンは何を考えているのか疑う。

値段が高い。

 

桜海老と芽ねぎのサツマイモのニョッキ ¥1,500

甘くぬめりがあり食べることが苦痛だ。

理屈抜きにまずい。

食中にこの甘さは、いきなりデザートに変わったようだ。

その後の料理にも影響を及ぼす。

 

カプリチョーザ
(アーティーチョーク・ブラックオリーブ・プロシュートコット・マッシュルーム)
¥1,700

メニュー表示に偽りがあります。

大きなピザ窯で焼いているが、ピザだけを見ると意味がないと思える。

生地がパリパリに焼ける前に焦げ目やススがついてしまう。

 

リングイネ ペスカトーレ ¥1,900

もう言葉を失った。

 

こんなにまずいパスタを食べたのは初めてだ!

オーストラリア産 仔羊のロースト カポナータを詰めたトマトのオーブン焼き ¥2,400

基本的に火を通しすぎた仔羊。

これほどパサパサでした肉料理は珍しい。

バルサミコの品質に問題か?ソースがまずい。

 

信じられない料理の数々に閉口してしまった!

 

レストラン営業では「もう行かない」で済んでしまう。

ここはウエディングを売上の基盤にするように作られている。

招待された客がこの料理を食べさせられたらたまったものではない。

 

この会社の人は、これらの料理をおいしいと思っているのか?

 

新規開業の立派なハードを持つ施設。

ウエディングを年間100組程度獲得の事業計画と予測。(投資金額予想から算出)

レストランの評価(食べログなど)は相当悪い口コミ報告が出てきている。

レストランに来る前のカップルに食べログを見られて、「ここはないなあ」と思われる。

 

出資した金融機関などのブライダル業界における評価を下げる。

(すでに評価は最低ランクと聞くが)

 

ブライダルビジネスのキーマンは、おいしい料理が作れる料理長です。

 

 

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