ホテルマンの駆込み寺「まんぷく寺」    

  美味しいお店 たべもんや三度笠  

   東京 モナリザ丸の内店  2012/5/6

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東京・丸の内ビルディング36階にあるフランス料理のレストラン。

「モナリザ」という言葉が期待を高める。

当日予約午後6時から3名。

さすがの眺めで驚いた。

  

皇居を下に見ることができる。新宿の方角に太陽が沈む。

やがて夜景に変わってゆく。この景色は誰でもすごいなあと感心する

この景色がある限り、高い支払いを覚悟するかもしれない。

白を基調にした明るい店内。当日はよく空いていた。

スタッフから「名物のうずらとフォアグラのパイ包み焼き」を勧められた。

じゃあ、15,000円のムニュデギュスタシオンを注文した。

(注:私のフランス料理の評価は「単純にうまいかまずい」です)

   

カラフルな更に何かが出てきた。桜の葉っぱの塩漬けでカバーした桜海老のタルトか。

メートルは「葉は食べられない」と言う。

食べた感想 「よくわからない」 

出されたパンに店名烙印が押されている。

この演出は記憶にない。

アミューズ・ブーシュ フキをヌードルにしてトマトのエキスだけのスープ

確かメートルはこのような説明をした。

皿で挟んでいるのは、生の花びらだという。

素人のおば様が喜びそうな演出だが、うまいフレンチを求める我々は理解に苦しむ。

わら焼きした初ガツオの軽い燻製 バスク風

確かに手の込んだ美しい皿である。

聞きなれない交響曲のように理解に苦しむ。

ラングスティーヌのポワレ 3種の桜のバリエーション

パリッと焼かれたラングスティーヌを想像していたが・・・。

歯ごたえのしないラングスティーヌにがっかり。ソースもよくわからない。

空豆のスープとミル貝のシャルロット ペコリーノ・ロマーノの泡雪とともに

器はマカロニのようなパスタです。手をかけているが味がぼけている。

まったく記憶に残らない一品でした。

海老のエッセンスをまとった宮崎県産的鯛のポアレ 白アスパラガス添え

宮崎がシェフの出身地だそうです。

これもインパクトに欠ける。

もうすこし直球勝負を望む。

仔羊のロースト フォアグラ メルゲーズのタルトレットを添えて

フォアグラを添える意味がよく理解できない。

メルゲーズのタルトレットとは何だろう?

 

さて、名物料理の登場です。

 

フランス産うずらとフォアグラのパイ包み焼き モリーユ茸ソース(2人前)

 

パイの外側がかなり焦げている。

オーバークックではないのかと思った。

この料理、完全に火の通しすぎです。

パサパサして全くジューシーさが感じられない料理でした。

本来なら客に出せない商品ではないだろうか。

観光の一元客だから出したのかもしれない。

「がっかりだ」

チーズの盛り合わせ 

フルーツのスープ仕立て

 

本日のデザート

 

コーヒー 又は 紅茶 ハーブティー

 

デザートに書かれた顔は、ゲストをイメージして書いたとのこと。

我々は、何の反応も示さなくなった。

 

コストパフォーマンスは悪くはない。

グランメゾンで食事した満足感がない。

ゲストに嫌いなものを聞いたが、その嫌いなものが出された。

 

おそらくゲストがおとなしいのだと思う。

だから、甘えている部分も多いと思う。

 

オオバコのフランス料理レストランが抱える共通の悩みだと感じた。

 

 

 

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