ホテルマンの駆込み寺「まんぷく寺」   たべもんや三度笠 

 横浜 家系ラーメン総本山 吉村家  2002/12/17

横浜市西区南幸2-16-6 ストクミキ1階 (岡野町交差点)

横浜勤務の1年半でどうしても行きたかったラーメン屋。

横浜を離れて半年たってその願いがやっとかなった。

横浜周辺には○○家という屋号のラーメン屋が沢山ある。

この吉村家の店主吉村実さんが1974年に開店したのが家系ラーメンの始まり。

実に29年間もトンコツ醤油ラーメンを売り続けている総本山である。

この吉村家が直系と認めるのは「杉田家」「環2家」「はじめ家」の3店舗だけ。

この店は1日平均1500杯のラーメンを売る。超繁盛店である。

いつ行っても行列が出来ているため食べることが出来なかった。

総本家に気合を入れて行く為に「まんぷく寺最強メンバー」を揃えた。

まんぷく寺協力隊のAさんと小僧と私の3人は正装をして出かけた。(深夜0時過ぎ)

「おお!とうとう今日は食べれるぞ!」

列こそ無いがカウンターにはびっしり客が並びラーメンをすすっている。

入れば家系のお決まりである、食券を購入する。

私は普通のラーメン590円を買い指示された席に着く。

カウンターは完全オープンキッチンになっていて殺気さえ漂う雰囲気。

3人は無言でラーメンを待った。

約2年待ちに待った「総本山のラーメンが出来上がった」

「いただきます」と手を合わせてラーメンをすすった。

となりで協力隊のAさんが「ぬるいね」と静かにつぶやく。

すると小僧が「塩からいですね」と続く。

私は「やっぱりまずいね」と結論を言った。

しかしカウンターに座る客からは「おいしいねー」という声が聞こえる。

まもなく深夜1時で閉店なのに、満員御礼のこの状態が多くの客に認められている証拠。

まあラーメンは嗜好商品と言われるが、3人とも「不思議だ」とコメントを残し去った。

横浜勤務時代から数多くの家系ラーメンを食べたが「口に合わない」が結論。

しかし、この繁盛振りを見ると「横浜の七不思議」と唸ってしまった。

どうか皆様、ご自身の口でお確かめください。

 

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