ホテルマンの駆込み寺「まんぷく寺」    

   素晴らしいお店 たべもんや三度笠  

 横浜伊勢佐木町 ふぐコース 割烹 山田屋 2006/1/16

横浜市中区末広町 3-99 045-261-8457

営業時間 16:30-22:30  日祭休 11月〜1月 無休

 

昨年暮れから「ふぐが食いたい」と言いながらチャンスがなかった。

まんぷく寺協力隊のチャーミングCさんと「ふぐを食べよう」と意気投合してネットで探した。

時は日曜日で営業している店が少ない。必死で探していたら美味しそうな店があった。

普段、我々の行動範囲外の横浜伊勢佐木町にある、創業30年の高級ふぐで売っている割烹「山田屋」

「よし、行ってみよう」と「ふぐコースB」という10,000円の料理を予約した。

 

根岸線関内の駅から徒歩5分で簡単に見つけることができた。

大通りの鎌倉街道から一筋はいった小さな路地のこじんまりと落ち着いた大人の店構え。

予約時間より30分も早く着いたが空腹のあまり店に突入した。

そんな我々を迎えてくれたのが若き仲居の春ちゃん(仮称)の笑顔であった。

すばらしい出会いであった。

 

ふぐコースの前菜は、「子持ち昆布のおひたし」「アンキモ」「焼きかに」の3品であったが、

上品で美味しく、店の調理技術の高さを十分に感じるレベルの高い料理である。

この前菜の登場が、我々のふぐへの期待感を一気に爆発させた。

 

ふぐコースは「煮こごり」「皮刺し」で始まり「てっさ」どか〜んと登場した。

「この透明感とこの歯ごたえは、まさにふぐ好きにはたまらない」とチャーミングCさんが叫んだほど旨い。

もうひとつ驚いたのが焼きふぐとして登場した「西京焼き」である。

ふぐの淡白さと西京味噌の深みが見事に奏でるハーモニー  これは絶品だ!

続いて香ばしくてさくさく美味しい「から揚げ」を堪能した。

いよいよ「てっちり」の登場。

 

これだ! 夢にまで見たふぐ・ふぐ・ふぐ。

山田屋特製ポン酢が、ぷりぷりふぐを盛り上げる。

「いやー、本当に美味しいですね」とつぶやく。

 

仕上げはやっぱりふぐ雑炊。

 

この美味しいふぐの味を一段と引き立てたが着物「春ちゃん」の絶妙なるサービス。

注文に答えるウイットにとんだやり取り、サービスの心地よいリズムと機転の利いた鋭い動き。

そしてさりげない気配りがゲストのこころを満腹にする。

 

久しぶりに大満足のふぐフルコースとなった。

身も心もあったかくなった我々はお店の皆様に深々とお辞儀をして感謝の意を表した。

残念なことに外は雨の横浜になっていた。

傘を持たない我々は「しょうがないな」と言いながら店を出た

 

そんな我々に新品の傘を持ち「どうぞ」と走ってきたのが着物の春ちゃんであった。

お店でのサービスといい追いかけてきたホスピタリティといいこの春ちゃんに二度笠をささげます。

 

たべもんや三度笠へ

まだない