ホテルマンの駆込み寺「まんぷく寺」    

  いちゃもんや三度笠  

   Chanko Dining 若  2009/10/02

とある地方都市店

 

2010年1月3日 職場の新年会をすることになった。

幹事さんが、午後6時半に14名で予約を入れた。

場所は、あの有名な高級店の 「ちゃんこダイニング 若」 

「やった!」

 

我々は、サービス業である。

お客様の都合で、予約時間に遅れることもある。

 

接客中の幹事さんが遅れるということで、11名が先に出発。

繁華街の高そうなビルに入っている。

エレベータを降りたら、「若のまわし」が飾っている。

 

「予約しているまんぷく寺ですが」

背広を着たスタッフが、

「予約は6時半でしたよね」と時計を見ながら嫌味を言った。

確かに、午後7時を少し回っている。

それにしても、こんな言い方はないだろう。

皆がニコニコ入ってきたが、この一言で無言になってしまった。

「おい、そんなに仕事がいやなら辞めろ!」と言いたがったが、やめた。

 

席に座ったらメニューはこれだけ。

当然、全種類の飲み放題プランを注文。

このシステムの説明が、上から目線なので驚いた。

若いウエートレスが、注意事項をいちいち早口で説明した

このウエートレスも上から目線で感じが悪い。

お通しと言って出された「まぐろのユッケ」

お通しと言って出された「大根サラダ」

 

この料理を先に出して、お腹を強制的にいっぱいにする作戦だ。

あまりにもせこいコストコントロールに嫌気を感じた。

あの高級店イメージで売っている「若」が、

飲み放題でマグナムドライを出している。

ビールが飲みたい人は、5,000円を払えと書いている。

「あほか」

シーフードの皿はプラス500円です書いている。

「なんぼのもんじゃ」

 

こんなひどいサービスを受けているのに追加する人はいないだろう。

 

食べ放題なので料理を次々と注文した。

一品一品丁寧におつくりしている料理がこの内容。

「どこが丁寧な料理なんや、冷凍ちゃうんか」

このときに幹事さんが到着。

参加予定の1名が体調不調で不参加。

なんと!

背広のスタッフは、1名分のキャンセル料を請求すると宣言したようだ。

当日の直前予約でキャンセル料を1名分を請求することが正しい道か。

何を見てもまずそうにしか見えない。

安い居酒屋と変わらぬ料理のクオリティ

鍋の具も平凡な内容だ。

 

こんな店には二度と来たくない。

職場の皆で楽しい新年会が、こんな嫌な感じにさせられるとは思わなかった。

 

この店、開業直後は繁盛していたそうだ。

やがて閑古鳥が鳴くようになったそうだ。

 

そこに、上から目線の「食べ放題、飲み放題」だけの営業にチェンジ。

それがこの結果。

長くは持たないだろう。

 

そして、全国チェーンのブランド名に傷をつけている。

「皆のお正月が台無しや」

 

 

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