ホテルマンの駆込み寺「まんぷく寺」    

 たべもんや三度笠  美味い店 

  東京汐留 うまい鮨勘 カレッタ汐留支店  2007/4/18

東京都港区東新橋1丁目8-2
カレッタ汐留B2F

TEL 03-5537-0766

営業時間
平日11:00〜23:00
土日・祝祭日11:00〜22:00

座席数
カウンター…15席
テーブル席…6組
小上がり席…8組
小上がり席…終日喫煙可
テーブル席…15:00から終日喫煙可

 

詳しい情報は、こちら で確認下さい。

仙台市を中心に店舗展開をしていた、株式会社アミノである。

ここ数年で関東地方への進出を果たし、拡大路線を驀進中である。

確か関東地方への初進出が小田原支店と記憶する。

私は仙台でこの「うまい鮨勘」によく通いお気に入りであった。

関東にできたことを喜び、この小田原店へかなり通った。

この小田原支店は、パチンコ、カラオケ、ゲームセンター、コロナの湯などの入る施設のテナントである。

立地は決して恵まれていないが、美味しい鮨を適正価格で出していた。

しかし、この店の満足度がある職人Wさんの登場で下がってきた。

2007年3月31日で小田原支店が閉店になると聞き、閉店の1週間前に訪れた。

ゲストがいたるところで怒鳴っていた。注文したすしが届かない。

席が空いているのだが案内してくれない。

ひどい客は、テーブルの上に置いている箸などを次々と投げつけている。(それほど激怒していた)

おそらく責任者であろうWさんは何も見ないフリをしてただ握っていた。

私は、この店が閉店したら働く人はどこへ行くのか気になっていた。

行くとすれば、築地店か汐留店だと思った。

 

過去何度か訪れてレベルの高い店と思っていた「うまい鮨勘 カレッタ汐留支店」に4月14日に訪れた。

するとやっぱりWさんがいた。

ビジネス街の土曜日なのに、カレッタ汐留ビル内には多くの人がいる。

明らかに年配の親父(料理長)は「いらっしゃい○○様」とタイミングよく声をかけている。(つられて客が入ってくる)

私はカウンターに座ってWさんに声をかけた。(Wさんは私を知るはずがない)

「Wさんやないですか。小田原では大変お世話になりましたね。ここにいると聞いてわざわざ来ましたよ」と言った。

Wさんは大変驚いた顔をした。(でも巻物専門の2軍のポジションにいた)

カウンター内の1軍のポジションにはこの若い板さんがいた。(Wさんより親子ほど年が違う)

私は何故、支店を仕切っていたWさんが、この若い板さんより低いポジションにいるのか疑問に思った。

はい、刺身の盛合せでございます。

「あ、明らかに小田原の物とは違うな」

「このうに美味いよ!」と板さんのお勧めのうにをいただいた。

初めて食べる、このうに料理は言葉にできないほど美味かった。

テーブル席で注文されたにぎりのセットも、レベルが高くスムーズに運ばれている。

カウンターに座っている顧客風に対する接客もスマートである。

言っては申し訳ないけど、この若い板さんはWさんのレベルではない。

美味しい握り鮨をたくさんいただいて、ほぼまんぷく寺になりかけた時に、これどうぞとでてきた「とり貝」

置いた瞬間、「とり貝」が踊り始めた。

お見事でした。

 

お腹もいっぱいになった時に、「Wさんからです」とこれが出てきた。

一生懸命巻いてくれたのでしょうね。かわいい親父の気持ちは、私の心に響きました。(ありがとうございます)

「Wさん頑張ってね」と言って席を立った。

 

やはりこの会社の人は現場をよく把握していましたね。

店舗閉鎖後の人員配置換えはお見事です。きっと店としていい方向に向くに違いありません。

「繁盛店は人が作る」を再確認いたしました。

再来、確約!!

 

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