ホテルマンの駆込み寺「まんぷく寺」   たべもんや三度笠 

 大阪 本町 フレンチ ラ・ロシェルOSAKA  2002/9/17

大阪市中央区本町3-3-5 06-6281-2323

私はフレンチレストランで接待のサービスを数え切れないほどやってきた。

こともあろうに私が接待を受ける立場になった。(お供ですが)

ホストが指定したレストランが大阪本町のラ・ロシェルOSAKA。

レストランのコンセプトは「いつでも気軽にカジュアルフレンチ」

ランチはOLや奥様ターゲットの1000円から2000円の営業。

ディナーは2800円から6000円と安めのアラカルトメニュー。

客席は100席程度の大型店。はっきり言って採算は取れていない。

ではこのレストラン、接待客に満足するサービスが提供できたのか?

残念ながらホテルのダイニングと比べるまでもなく2度と利用できない。

料理長おすすめメニューの内容(料理説明は全くなし)

フォアグラ入り野菜のテリーヌ サラダ添え

海の幸入り甲殻類のスープ 

真鯛のポアレ 白ワインソース

柑橘類のグラニテ

牛ヒレ肉のソテー マッシュポテト添え

メロンのスープ仕立ての盛りだくさんデザート

エスプレッソコーヒー

美味しいと感じることなく無理して食べた。(約3時間)

テーブルには40才を超える4名が座っているのにこの皿数とこの量はきつい。

接待は売上になると思いゲスト不在のフルコースメニューになる。

私は、接待では本当に美味しい前菜とメインで充分だと思っている。

仕事の話をしていて「これうまい」と言わせれば接待は成功する。

料理サービスの順番も、そのつど違う人から配っている。

笑顔を忘れたギャルソンは、料理の説明も一切しない。

鉄人シェフの名前を前面に出すほど客は期待する。

その期待の大きさに比例してがっかりするショックも大きい。

やがて当初の売上目標を大幅に下回る結果になる。

そうなるとお決まりのコースで個人客メニューの価格を下げる。

パーティはいかがというパンフレットが置かれる。

極めつけはウエディングパーティプランの登場。

立派なカラー印刷のパンフレットにはこう書かれている。

40名900,000円

レンタルドレスとレンタルタキシード30万円相当無料サービス

お料理10000円コースをお申し込みの人には30000円のケーキ無料

お料理12000円コースをお申し込みの方11000円にて提供

お料理15000円コースをお申し込みの方13000円にて提供

これ以外のことは全く書かれていない。

どこにも「お二人の笑顔や招待客の満足」のことなど書いていない。

割引しかアピールできないプロデュース会社にウエディングを任せている。

この日も100席のダイニングは3割も埋まっていなかった。

さてこのレストラン、一発逆転ホームランは打てるのか?

 

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