ホテルマンの駆込み寺「まんぷく寺」

第二部 グァム海外リゾートホテルビジネス 1991年〜1995年

G リゾートのマーケティング開始

2001/8/23更新

売上グァム1番 結果報告

1995年4月1日海外リゾートホテルのマーケティング戦略が実施された。

これまでの仕掛けを簡単にまとめると、

1.商品づくりは

・価格による幅を持たせた。何を食べるかではなくいくらで食べるかに応える。

・土地の食文化紹介から日本人になじみのメニューに変えた。

2.店づくりは

・写真入メニューを客室に入れた。ロビーにポスターを並べた。

・現地の人が作ったほのぼの小道具大道具。

3.客づくりは

・旅行会社への徹底した最敬礼セールス活動。

・ホテルバスの定期運行。

私はこの年の8月に「南国の楽園勤務を禁ずる」という辞令を受け取って帰国した。結果報告は効果の出始めた4月から6月までの3ヶ月間。

全レストランの売上が前年を上回った。レストラン平均で前年と比較すると124%となった。

特に仕掛けたレストランでは、ディナーショー301%、バーベキュー214%、ステーキハウス233%と前年より倍以上の売上を残した。

目標にした喫食率は、朝食が53%から59%へ、6%の上昇は年間3300万円の増収となる。夕食が51%から61%へ、10%の上昇は年間2億5000万円の増収となる。

この1995年度終了の料飲部売上は14億円と報告された。前年が8億であったので前年対比175%となった。これまたすべて事実。

グァム全ホテル料飲部売上の第1位に輝いた。旅行会社からは最も活気にあふれるホテルレストランとの評価をいただいた。

あのバーベキューレストランが全世界インターナショナルホテルズの総支配人会議で最優秀アイデア賞を受賞。本来、バーベキューは屋外だがロビーでするという逆転の発想が評価された。

いっしょに働いた現地スタッフの収入が大幅に上がった。みんなスマイル・スマイル。

次は、利益について報告する。

 

この原稿は1995年作成、時代錯誤のご理解をお願い致します。

2006年再読