ホテルマンの駆込み寺「まんぷく寺」

第二部 グァム海外リゾートホテルビジネス 1991年〜1995年

B 数々の失敗事例

2001/8/1更新

ディナーショーは学芸会

グァムのホテルでは、ほとんどディナーショーをやっている。そのほとんどがポリネシアンディナーショーである。旅行会社のオプショナルツアーとしてどこもそこそこ流行っている。

だいたい3,500円から12,000円までの価格帯。パシフィックアイランドクラブの幻想的なポリネシアンショーは毎日200名は入っていた。ホテルではないがサンドキャッスルのラスベガスショーも本当のアメリカを演出したので300名位の集客があった。

同じポリネシアンショーをしても余り意味が無いのでマジックショーにした。白人マジシャンが登場してラスベガスのようなショーを繰り広げる。デイナーはブッフェでお気軽にとなった。

オープン前に各旅行会社のデスクでオプショナルツアーを販売している日本人スタッフを全て招待した。ディナーショーが終った後に、私が皆様にインタビューした。「このディナーショーはいかがでしたか」「学芸会みたい」「販売していただけますか」「無理」「・・・・・・」

実際開業してもほとんど予約0であった。たまに一組でも予約が入るとさくらの手配で大忙し。いつもビーチで貸しボートを営業しているご家族はひと月に7回も私に呼ばれて困っていた。

しまいにはさくらのみなさまも嫌がった。そして半年後に止めてしまった。

結局、ポリネシアンショーをメインダイニング内で実施した。

最後の年には、もう一度マジックディナーショーに挑戦して成功を収めたのだが。

2006年このマジックディナーショーが行なわれていた。(うれしかったね)

 

この原稿は1995年作成、時代錯誤のご理解をお願い致します。

2006年再読