たべもんや三度笠 海外編 フランス パリ
ディナー 中国料理 「金玉苑」 2002/12/5 3つ星レストランでランチをいただいた直後、我々はもうディナーの打ち合わせをしていた。 今日の夜はツアーの皆様方をディナーに案内することになっている。 シャンゼリゼ通りを昔「美味しかった」記憶にある中華を探してさまようが見つからない。 ではホテルから歩いていけるオペラ座界隈で探すことにした。 この界隈は日本料理やラーメン屋が多い地区。それにしてもかなり増えたようだ。 中国料理の店の前でメニューをチェック。この作業を10軒以上した。 午後5時に開店前の「金玉苑」を見つけた。メニューを見る限り本格的な料理だ。 「Bさん、今日のディナーはここにしよ」と言って電話番号を控えてホテルに戻った。 午後8時、ツアーの皆様(全員ではない)5名でディナーに出かけた。 店の前で私は「のぶおじさんが足で見つけた中国料理レストランはここです」と紹介した。 店内はこんな感じですが午後8時に客が1人もいない。「う、嫌な予感がする」 普段着の中国人男性スタッフがテーブルを付けて5名席を作ってくれた。(勿論スタッフは1名) どうだ、さすがパリだ。お箸とフォークのミックスセットです。(これ初めて見る) 全員でビールで乾杯してメニューを見る。当然、中国語とフランス語しか書いていない。 中華のフランス語はよく分からないが、漢字の中国語は多少理解できる。 「前菜5種、かに玉、四川風スープ、・・・・・・、チャーシュー麺に焼きそば」 となじみの深いメニューだけにした。 客が我々だけなので次々に料理が出てくる。前菜の前にスープとチャーシュー麺。 ようやく前菜が出てきた。 焼豚やチキンなど切っただけ。ホワイトアスパラも缶詰でしょ。大きなショック。 チャーシュー麺も皆で分けたらこんな料理なのです。 お世辞にも美味しいとは言えない。皆様方との会話も沈みがち。 意気消沈になった頃、「ボジョレーヌボー」があった。(1本650円) 2本抜いた。意外に美味しく皆様方も楽しそうな雰囲気になってきた。 まあ、最後に焼そばが出てきたが料理の追加注文をする人はいなかった。(まずいから) 「デザートはいかが」と言われたので「オレンジシーベット」を頼んだ。 いやー、コーヒーカップにオレンジシャーベットが乗っている。さすがパリだ、オシャレ! ここは皆様、ワリカンでの支払い。一人2600円と安い。この安さなら文句は言えまい。 しかし、私としては名誉挽回が必要だ。 「明日はパリ最後の夜です。ぜひとっておきの店にディナーに行きましょう」と提案した。 閑散とした店を出た。日本料理店はフランス人などで満席である。 明日のディナーではツアー参加7名が、信じられない体験をするなどこの時には分からなかった。
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