ホテルマンの駆込み寺「まんぷく寺」    

たべもんや三度笠 海外編 フランス パリ

 ランチ  3つ星「ルドワイアン」 2002/12/5

昨日はツアーの人たちと町であって「夕食でも行きましょう」と約束。

しかし、私はベットで意識不明になり気が付いたら朝。(ここはフランスなので許される?)

Bさんに「今日のランチは何時だっけ?」と聞いた。「12時にコンコルド広場近くです」

今日行く「ルドワイアン」は2002年度のミシュランで3つ星に昇格したと書いてある。

では早めに朝食へ。

朝食ではこれまで手が出なかった、玉子料理やベーコンやパンやコーンフレークや・・・・・・・が食える。

パリ滞在4日目にしてやっと食事が出来るようになった。

午前11時過ぎに我々はホテルを出発した。

何と今日は地下鉄に乗って「コンコルド駅」で下車。歩いて10分で3つ星レストランに到着。

パリでは珍しい一軒屋のレストランだ。午後12時ちょうどに「よし行くぞ」と中に入った。

係りがいない。しばらくすると女性が来て「予約ありますか」と聞いたので「はい」と答えた。

「そちらのソファで待ってください」と言われたので「はい」と素直に従った。

重厚な雰囲気だ。別室ではどこかの会社がビジネス会議で使っている様子。

「おかしいな、12時の予約なのに15分も待ってるぞ」

Bさん何やらガイドブックを見直して静かにこう言った。「12時半からでした」

これですべてが納得いく。そりゃ開店30分前に来ておかしいはないよね。

12時30分に2階のダイニングに案内された。景色が見えて落着いたいい雰囲気だ。

なんと日本人が「食前酒はいかがですか?」とやって来た。

Bさんシェリー酒のオンザロック(1290円)。私ジントニック(1548円+645円=2193円)。

ジンとトニックが別々にチャージされる。フランスではスピリッツは高すぎる。

今日も選べるランチメニュー(9417円)を注文した。

我々がフランス語のメニューを見て注文してから日本人は来なくなった。(立っているだけ)

これがアミューズ。この中央がくぼんでる皿が流行っているようだ。

食欲があるのでペロっと食べたので何か分からない。

ソムリエがワインの注文を聞きにきた。Bさんワインリストを指差し「これ」と注文。(5160円)

ギャルソンがパンをプラッターで数種類持ってきた。

この手前のパンは「海老パン」 一口食べたらすごい海老の味がして美味しかった。(はじめて食べた)

Bさんに「これ美味しいから食べて」Bさんが「海老せんみたい」と言ったので美味しそうでなくなった。

前菜 オマール海老と海の幸のケネル(柔らかいかまぼこ)黒いのは生トリフです。

軽い食感だが味がしっかり付いて美味しかった。

メイン 手長海老のポアレ 帆立貝など海の幸添え

この料理も美味しかったのだが、メニューの選択をミスったな。

前菜と同じような料理を選んだようだ。(完全にメニューを読めないからだ)

なんとデザートの前にシャーベットが出た。「おいちい」

盛りだくさんのデザート。「もうお腹一杯」

エスプレッソコーヒーに添えられてきた棒状の砂糖がオシャレ。

50席程度の客席で8割は埋まっていた。

サービススタッフはリュキャ・カルトンの半分もいない。

しかし、動きは素晴らしく何の落ち度もない。さすが3つ星のサービスだ。

客層もビジネステーブルあり初老の夫婦テーブルあり、明らかに上流階級の皆様方。

すべてのテーブルで数名のソムリエが走り回るくらいワインが出ている。(昼ですよ)

そろそろという時にさきほどの日本人がやって来た。

「いかがでした」「美味しかったよ。何でここで働いてるの?」

「研修なので無料で働いています」「ここのシェフは誰?」「・・・・・度忘れしました」

日本での勤務先も詳しくは教えてくれなかった。

この人も日本に帰ったら「私は3つ星で修行をしてきました」と言うのだろうか。

3つ星のレストランでシェフの名前も言えない人が。

日本とフランスでは客層が全く違う。下手にフランスで修行すると日本では客をバカにするかも。

それほど星付きレストランを利用する人は「ごく限られた人々だから」

全体的には大変満足させていただいた。支払い合計29025円。

「私の人生で2度と3つ星には来れないだろうな」とつぶやきながら出て行った。

今日のディナーはツアーの人達と昨日のお詫びとして、私が足で探した「中国料理」です。

 

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