ホテルマンの駆込み寺「まんぷく寺」    

たべもんや三度笠 海外編 フランス パリ

 最後のランチ ブラッスリー 「ジルダス ダメール」 2002/12/7

昨夜のディナーが午前様になったので少しゆっくり寝た。

でも午前8時には朝食をバクバク食べていた。

今日はいよいよ日本に帰る日。Bさんは成田へ、私は関空へ帰る。

成田帰国組は午後2時にホテルをたつ。私は1人で午後5時にたつ。

荷物をまとめてチェックアウトを済ませて市内散策に出ることにした。

「せっかくパリに来たのでピカソの絵でも見に行こう」と歩きだした。

偶然土曜日の市場に遭遇した。多くの家族連れが買い物を楽しんでいる。

とあるブラッスリーの店頭にきた時、「ん、生牡蠣が売っている」

「ん、あのバロンの牡蠣が美味そうに置いてある」

牡蠣を売っているおじさんに「この牡蠣はこの中で食べれるの?」と聞いた。

おじさんは「ウイ」と答えたので「じゃ6個ちょうだい」と言ってしまった。

Bさんに「ここで牡蠣を食べよう」と強引に中に入った。

そこには客は誰もいなかった。別のおじさんが愛想よく話しかけてきた。

「中国人か?」「いえ、日本人です」というと余計に愛想良くなった。

ワイン1本は飲めないのでカラフェで白ワインを頼んだ。

このおじさん冷蔵庫から抜いている違うワインを複数取り出してミックスしている。

私とBさんは「信じられないな〜」と言いながら笑ってしまった。

持ってきたカラフェのスペシャルブレンドワインを飲んでみた。

「うまいやん」   正直にそう感じた。

店頭では牡蠣を一生懸命むいてくれている。

「いや〜美味しそう」と言ってあっという間に食べてしまった。

私は再び店頭に行き追加になじみの牡蠣を頼んだ。

「ん、バイ貝のような美味しそうな貝だな。おじさんこの貝も少しちょうだい」と言った。

この牡蠣もあっという間にたいらげた。

なにげなくバイ貝のような貝を食べてみた。

「美味い!」こんな美味い貝は初めてだ! Bさんも「同感」と言ってバクバク食っている。

おじさんに「この貝はなんと言うの?」と質問した。「ブロだ」とわざわざ紙に書いてくれた。

今回の旅で一番美味しい素材に出会った。(しかも偶然に)

メイン料理にブイヤベースを1人前注文した。

ブイヤベース鍋にニンニクバター、バケットとチーズが出てきた。(2人でも残してしまうほどの量)

多少煮詰まった感じだが、本格的な味のブイヤベースだ。

「いやーここはめっけもんやったな」と話しているうちに午後1時になっていた。

Bさんが帰国する時間が近づいてきたので精算を頼んだ。

この満足で、7333円(チップ別)。

食材の宝庫フランスを再確認した。お見事!

ということで今回の旅で楽しんだ食事の報告を終わります。

フランスにしかない「食文化の奥深さ」を堪能した旅であった。

総費用はお土産を含まず約30万円。

ホテルマンの皆様、次回のバケーションはぜひ「美食のパリ」へ訪れてください。

 

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