たべもんや三度笠 海外編 フランス パリ
ディナー ブラッスリー 「フロ」 2002/12/6 いよいよパリ最後のディナーである。 ツアーに参加した皆様方7名でディナーすることになった。 Bさんとどこに行くかを協議した。不思議に2人の意見が一致した。 私は15年前に印象が良かった「フロ」。Bさんは昨年訪れて印象が良かった「フロ」。 「よし、フロにしよう。コンシェルジュにて午後8時に予約してきて」 Bさん困った顔で帰ってきた。「午後9時半しか予約取れなかった」とのこと。 今更、他の場所を探す気などさらさらない。「よし、9時にロビー集合」 ツアー参加の7名は地下鉄を利用して目的の「フロ」を目指した。 皆様に申し上げるがこの店「タクシーでも分からない」変な場所にある。 どうにか目的の店を発見した時に「やったー」と叫んだ。 Bさんが「予約あります」と言いながら中に入っていった。 外は氷点下であろう。寒くてじっとしていられない。 しかしまだ席は確保されていない様子。 仕方がないので中で待とうと強引に入っていった。 キャー!!! 立って待ってる人で身動きが取れない。 おそらく座って食事している人より立って待っている人のほうが多いのではないか。(100席以上) 驚いたことにギャルソンは「パラパラ」や「オラオラ」と大声で叫びながら人垣をかき分け料理を運ぶ。 大きなプラトーを頭の上高く上げて、調理場のドアーは思いっきり蹴飛ばして行き来している。 予約のことなど忘れて見入っていた。 こんな光景を見たのは初めてだ。すごい、すごい、すごいの連発!(金曜日の夜ですが) 予約時間を40分程度過ぎた頃に、7名の狭い狭い席が確保された。 勿論、7名を囲むように多くの人たちが立って我々を見ている。 とにかく牡蠣のプラッターに手長海老を追加する。ムスカデを2本注文する。 適当にガンガン注文する。「いつ出てくるか分からんな」などとつぶやく。 でたー、どうだこのプラッターは・・・。立ち見の人たちから「ウオー」と声が出た。 何度カメラで撮っても立ち見の人が当たり画面がぶれる。 「もうええわ、食おう」と言ってバクバク食べた。「おいしい」 注文した料理が予想より早く出てきた。 ポテトとクレソンが多いシャトーブリアンステーキ 昔懐かしい舌平目のムニエル ポークやチキンなど多くの料理が運ばれてきた。 ここのギャルソンは良く動きながら笑顔で親切だ。 デザートのライスプリン 全員が飲んで食べて騒いで「もうおなか一杯」になった。 ようやく暮れ行くパリにいることを思い出す。 愛想のよいギャルソンに記念写真を頼む。笑顔で「ウイ」と応じてくれる。 皆が楽しく「夕食の時寝てたこと」「美味しくない中華に行ったこと」をすべて許してくれた。 そろそろ帰ろうとなった時には午前1時であった。(1人7000円程度) 地下鉄も最終電車が出た後だ。タクシーも空車は走っていない。 氷点下のパリを40分も歩いて帰った。でもちっとも寒くなかった。 何度も言って申し訳ないが、「フランスのレストランは素晴らしい客に支えられている」 お見事!
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