ホテルマンの駆込み寺「まんぷく寺」

第六部 大阪ブライダルビジネス 2002年〜2003年

2003/5/8  更新 

関西のホテルブライダル事情2003 その1

ちょうど1年前、この第六部を始めるにあたり「まんぷく寺大阪プロジェクト」の開始を宣言した。

それまでの過去の話から現在進行形によるブライダルビジネスの構築をお知らせしようという企画だ。

お陰さまで2002年10月までは、それなりの反響をいただいた。一緒に働こうと言われた方や、パートナーとして頑張ろうと言われた方など本当に多くの皆様方からの好意的なご意見をいただいた。

私の本意は、沈滞する関西ブライダルビジネスを「ホテルの立場から活性化しよう」と有益情報を発信していたつもりであった。

ところが2002年11月に「身内の者」と名乗るものからの掲示板書込みにより「このようないやがらせを匿名でする奴がいたのだ」とまったくやる気を無くした。

それまで公開したブライダルに関する有益情報をすべて削除した。しかし、この事実によって逆に多くの皆様方から励ましと再開を願うメールをいただいた。

そのような事情があり、現在、核心部分を除いて1部再開させていただいた。

2003年4月中旬に「まんぷく寺大阪プロジェクト」は無事開業を終えた。

結論を言うと、「関西でも関東でも何ら変わらないブライダルマーケットが存在する」

大阪は○○だから売れないや関西は関東とは違うなどという言い訳は一切通用しないと言うこと。

まず、開業前の現物がない商品をどのように販売するのか?

私は多くの関西人の皆様方から「大阪マーケットに対する忠告を聞いた」しかし、あえてその忠告を無視して「関東と同じ考え方」で営業活動を実施した。

ある結婚情報誌の編集長が「私の知る限り、関西のホテルで開業前に、これほどまでの決定数は聞いた記憶がない」と言った。

この事実を確認するつもりはないが、「現物のない商品を販売する」ということは、関東でも関西でも、式場でもホテルでも条件は全く同じであろう。逆にホテルのほうが知名度も高く販売しやすいに違いない。

ホテルのブライダルセールスのノウハウは、ホテルの1つの商品に過ぎないと考える甘さが現在の実績になっていると思う。

しかも「まんぷく寺は私どものホテルより100万円も高いんですよ」と安さだけでセールスするホテルが複数あった。

私は断言する。「ホテルマンの意識革命があれば、現在の婚礼組数も客単価も飛躍的に伸びる!」

うそだと思うならこのつづきを読んでくれ。(その2へつづく)

 

この原稿は2003年作成 2006年再読

第六部の目次へ