ホテルマンの駆込み寺「まんぷく寺」 コラム

ミシュランのガイドブック その2 2001/9/19  

世界で一番おいしい海の家

南フランスのマルセイユで、ブイヤベースをいただくことにした。ミシュランのガイドブックに1つ星のレストランが載っていた。

マルセイユの駅からタクシーで20分程度、海岸線を走ってそのレストラン付近で降りた。どうも海水浴場の雰囲気で1つ星レストランが見つからない。

あった!なんとビーチの上にある海の家ではないか。「カルプソ」と確かに書いてある。

ランチ営業には1時間ほど時間があったが、予約を入れるために店を訪ねた。スタッフの皆様がまかないを食べていた。笑顔で予約を取ってくれたのでしばらくビーチを散策。

レストランのテラスから写したビーチでくつろぐ皆様方。どう考えても1つ星には思えなかった。服装も着替えるまでも無いと判断してポロシャツとGパンでランチをいただくことにした。

レストランはテーブルクロスはかけてあるものの、ポロシャツでも全く違和感が無い。氷の張り詰めたフードテーブルに本日の魚がたくさんおいてある。

好きな魚を一匹選ぶ。美味しそうなスズキがあったので注文した。プロバンスの安いワインを飲みながらブイヤベースができるのを待った。

ブイヤベースが運ばれてきて食べた。「こんなに美味いブイヤベースを食べたことが無い」と唸ってしまった。信じられないくらいうまい。

これでブイヤベースファンとなりました。(日本ではこれ以上の味はなかった)

もし、ミシュランのガイドブックを持ってなければ、生涯忘れられないブイヤベースにめぐり会えなかった。

このような海の家のレストランも調べて教えてくれるミシュランのガイドブックはすごい。

次回はボルドーで私の生まれた年のシャトーラフィットロットシルトを注文した時のソムリエールのサービスをお伝えする。

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