ホテルマンの駆込み寺「まんぷく寺」

第三部 大阪ミナミホテル企画ビジネス 1995年〜1996年

2001/9/22更新

結婚でんねんここに誕生

企画会議を無事通過した「結婚でんねん」の内容を紹介する。基本的には既存のプランに「吉本流結婚」のプログラムを足しただけ。

OSAKAマジカルプラン 40名195万円

披露宴をマジックに仕立てた。吉本のタレントが司会する中、マジシャンのマジックで新郎新婦が登場する。ウェディングケーキもマジックで登場するなど会場の雰囲気を盛り上げる。

大阪伝統プラン 40名215万円

雰囲気を和風で統一。落語家を司会に「トザイトーザイ」で幕をあける。

笛や太鼓のおはやしで新郎新婦が入場する。お2人の新婚生活をモデルにした吉本タレントの狂言の上演。キャンドルサービスの代わりにオリジナル結婚でんねん手ぬぐいを配るなど。

オプションで、タレントのビデオレター(お2人の好きなタレントが友人になってビデオレターを上演する)チンドン屋や河内音頭の手配も可能。

最終的に、よ〜しもっと幸せに「なにわの披露宴 結婚でんねん」とした。(私のオリジナルコピー)

私はこの企画が売れるとは思っていなかった。では、なぜ苦労してこの企画を作ったのか。

ハードの老朽化や経費節減でサービスの低下など、婚礼獲得にはマイナスイメージとなっていた。

その為には「ホテルのイメージを変える」必要があった。だから、誰もが気づかなかったびっくり婚礼商品を作ったのだ。

こんな商品を発売するホテルはきっと柔軟に対応してくれるはず。新郎新婦のわがままを何でも聞いてくれるかも。これが最終的な目的であった。

吉本興業のKプロデューサーに電話をかけた。「誰かタレントさんで結婚する人はいませんか」と聞いたら「いるよ」と言ってくれた。

これで結婚でんねん第一号が決定!

次は記者会見をお伝えする。

 

この原稿は2001年作成

2006年再読

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