ホテルマンの駆込み寺「まんぷく寺」

第三部 大阪ミナミホテル企画ビジネス 1995年〜1996年

2001/9/10更新

月曜日はおしょくじの日

私は人から頼まれもしないのに企画提案をマシンガンのように出し続けた。そのほとんどが相手にされなかった。

とうとう当時の料飲部長から相談を受けた。「月曜日のレストラン売上が極端に悪いのでなんとかならないか」と。

話を聞いて2時間で企画書ができた。名づけて「月曜日はおしょくじの日」です。

月曜日に食事をしたすべてのお客様はチッツ(伝票)を受け取る。そのチッツにはナンバーリングが打ってある。

そのナンバーリングの下1桁の数字0〜9までの1つだけが当選番号。この当選番号は次週の月曜日に全レストラン内で発表される。

先週のチッツを持ってきた人で当選番号の数字とあっていれば、10,000円分の食事券がその場でもらえる。(当選確率10%)

月曜日にレストランに行かなければこの企画に参加できない。お食事券は勿論月曜日にしか使えない。

当選番号は電話では教えない。必ず月曜日にレストランに来なければ分からない。

このようにひつこく月曜日にこだわった企画である。費用は広告宣伝を一切しない分、食事券としてお客様に還元できるメリットがある。

文章で書くと複雑な印象になりますが、いたって簡単な内容です。

当然、この企画「月曜日はおしょくじの日」は企画会議をすんなり通過して実施された。

結果がでる頃、私は転勤しており知ることは出来なかった。

次は仕事と命じられた婚礼セールスにまいります。

 

この原稿は2001年作成

2006年再読

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