ホテルマンの駆込み寺「まんぷく寺」
第三部 大阪ミナミホテル企画ビジネス 1995年〜1996年
2001/9/10更新
クリスマスディナーショーやめよ 私に命じられた企画の仕事は、クリスマスディナーショーと婚礼販促。 9月なのでディナーショーの歌手などはすでに決まっていた。私の仕事は、 @チケット販売会社との事務的やりとり。 A指定席のテーブルプラン作成とチケット発送作業。 B新聞広告などの依頼。(出し続けても売れないのだが) C歌手チームの宿泊と食事の手配。 etc 要するに誰でも出来る仕事。 私はディナーショーの収支を調べた。企画の提案書は僅かだが利益がでるように作られていた。よく見ると、人件費、宿泊費、食費、広告費など経費に入っていない。 クリスマスだけに登場する歌手のプロダクションに、総売上の半分も払っている。クリスマスディナーショーは完全に大赤字イベント。(大宴会場の収容人数にもよるが) なんで赤字イベントを続けているのか。誰でも知っているに違いない。関係者10名以上に質問してみた。「売上を上げるほかの方法が見つからないから」と口を揃えて言う。 そして最もやってはいけないことは、売れ残ったチケットを取引業者に押付け販売をすること。 どんなに経費をかけても、広告をだしても売れない企画をなぜ続けなければいけないのか。 私は企画部署にいるとき、常にディナーショーやめよと言い続けてきた。やめよ言うからには代替案も数多く提案した。 「なにわの会社大忘年会」など儲かる企画の数々は、却下されました。
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この原稿は2001年作成
2006年再読