ホテルマンの駆込み寺「まんぷく寺」    

 たべもんや三度笠  生涯最高のお店 

改め

いちゃもんや二度笠 

  名古屋 鉄板台所 かちゃぐり屋  2008/4/2

名古屋市西区名駅2−23−14 VIA 141 1F

052-586-3653

営業時間  17:00-01:00  曜日により多少違う

定休日 毎週水曜日 など

詳しい情報は、こちら ぐるめピタ にて確認下さい。 

昨年の2月に生涯最高の店として三度笠を進呈した。その記事は ここ

 

過去の三度笠で、今は無き幻のレストラン「TAIAN」元祖KENJI料理長の誕生日に、

新三度笠の鉄板台所「かちゃぐり屋」で、この不幸な出来事は起こった。

 

平成20年3月31日 午後6時30分 JR名古屋駅新幹線改札口前

本日の主賓、KENJIシェフに伺う。

「本日の夕食は三度笠の鉄板焼きでよろしいでしょうか」

「え、三度笠?楽しみやな」

予約の電話を入れる。

「これから伺いたいのですが、グアムののぶおじさんです」

そうです、私は13年前からの顧客なので予約が入った。(よろこんだ)

この店へは名古屋駅から歩いて10分の場所にある。

5分歩いた場所で携帯電話が鳴った。

「かちゃぐり屋ですが、2時間までにしてください」と突然言われた。

皆様、どうします? どうしようもないでしょう。「はい」と言って電話を切る。

はっきり言って「暗い気持ちにさせられた」

午後6時50分に店に到着。月曜日なのにほぼ満席の状況である。

靴を脱いで中に入ろうとすると、大きなバインダーを持った女将風女性が立ちはだかった。

「・・・・・・・・・」

何も言わない。

「のぶおじさんです」

「どうぞ、カウンターのここから詰めて座ってください」と言う。

となりの喫煙マダムと3センチしか離れていない。

時計を見たら午後6時54分。

座るや否や「はい、お通し」と乱暴に女将風が小鉢を置いていく。

とりあえず生ビールを注文。

メニューはさすがに多種類でおいしそうな表現をうまく使っている。

目の前の水槽には「アジ」「伊勢えび」「あわび」「さざえ」が活きている。

注文した料理は、(明細が無いのですべてが正確ではない)

「長いものソテー」「らっきょ」「軟骨の炒め」「串かつ」「平目のカルパッチョ」「牡蠣のガーリック風味」

とりあえず以上と注文した。

午後7時5分。

「らっきょ」が先に運ばれた。「串かつ」と「軟骨」がでた。

その時、日本酒のメニューを見ながらKENJIさんが、

「お、凍結にごり酒があるではないか。これは初めてだ。」

と言うので、師匠に従う意味で「これ、2つちょうだい」と注文。

菊水のにごり酒・五郎八です。(800円)

え、凍っている。原材料を見て絶句した。

日本酒ではなく「リキュール」である。混ぜ物でできたアルコール飲料。

ホンモノの酒を飲もうとキャンペーン中の私に出た日本酒が混ぜ物リキュールだ。

しかし、師匠が選んだものなので飲まなければならない。そして、アルコール度数が20度なんだ!

まず、この酒は日本酒ではない、リキュールである。よってメニューの日本酒欄から外すべき。

日本酒の欄も、本醸造や純米酒などの表記が無いので怖くて頼めない。

良心的な日本酒解説のページは ここ

前菜であるべき「平目のカルパッチョ」が出てきたのが午後7時45分。

「お、忘れとったがな」

こりゃ、時間がかかって2時間ではお好み焼きも注文できない。

そう思った私は、追加注文を沢山して、いやな酒をちびりちびり飲んでいた。

変な酒で気分が優れないときに女将風が、またまたこう言った。

女将風「すいません、席をずれてください。」

黙って従うしかない。右に2名分席をずらされた。

 

その時に、ハーフの赤ワインをお代わりしたマダムが「お土産にお好み焼き2つ」と注文した。

その直後に、このマダムは調理場の全スタッフ8名にビールを振舞った。

調理場全員にビールが配られ「いただきまーす」と儀式をやっている。(女将風も飲んでいた?)

その直後に女将風が信じられない言葉をこのマダムにかけた。

女将風「お料理のオーダーストップです。お時間はまだありますが」

私「え、追加注文をしてお土産を待っているこの客まで帰そうとするのか、次は私か。」とつぶやく。

 

KENJIシェフが「俺、今日誕生日で三度笠のこの店に連れてきてもらった」と店主に向かって言った。

店主「あ、読みました」

私「知っていたんだ」

なのに・・・・。この女将風は誰だ。

14年前、ホテルを辞めて二人が独立したときにいた、あの可愛かった奥様かな。(確認はしていない)

後から注文した、地鶏のソテーが出てきた。

そして、一番最初に注文した「牡蠣のガーリック風味」が出てきた。

午後8時10分。入店後1時間15分経過。

その時、追い出された隣に座っていたマダムは、玄関に座ってお土産が出来上がるのをじっと待っている。

その後、お好み焼きを食べていたときにやってきました。

女将風「オーダーストップです」と。

私、「じゃあ、おあいそ」と言った時にでてきた「ねぎやき」を急いで食べた。

店を出た直後に、悪酔いしてタクシーで帰るKENJIシェフ

 

たべもんや三度笠をお読みになられて、この「かちゃぐり屋」に行かれた皆様、ごめんなさい。

検索エンジン Google 「かちゃぐり屋 名古屋」で、当「まんぷく寺」はトップページにでてきます。

私が訪れた三度笠になった2007年2月には、この女将風の女性はいませんでした。

姉妹店の「いこり屋」を最近、閉店しているので、そこにいたのかもしれません。

その閉店ででた損益を、急いで回収しにかかっているとしか思えない、この営業。

まことに申し訳ございませんでした。

 

教訓 

ドリンクの表示は慎重にしなければならない。

2時間制にするなら、オーダーしてから1時間15分も待たせるな。

すべての客を公平に慇懃無礼に扱うな。(マダムがかわいそう)

 

その後、私は格安のホテルで「げえ、げえ。」言いながら一晩中うなされた。

 

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