ホテルマンの駆込み寺「まんぷく寺」

第一部 ホテルレストランビジネス 1982年〜1990年

第二章 オリジナルマーケティング戦略とは

その1 商品づくり

2001/6/26更新

ジントニック物語

私はジントニックが好きでよく注文する。いろんな提供方法があることに気づいた。

まずジンである。国産の安いジンを使うのか100%ナチュラルジンのタンカレーを使うのか。好みの銘柄を尋ねてくれると嬉しい。

氷は冷蔵庫で作られたキューブアイスを使うのかかち割氷を使うのか。やはり透明でなかなか解けないかち割氷がいい。

トニックウォーターはいつ抜かれたか分からない使い古しで満たすのか、新しい物を抜いて別に添えるのでは印象が全く違う。

レモンを添えるのか、ライムを添えるのか。グラスはソーダグラスか、クリスタルグラスか、バカラのグラスか。

最近のお客様はお酒の値段を知っている。ほんの少しでもコストを下げようとしたジントニックを出されたら、そのお店全体の印象が極めて悪くなる。

やはりジントニックと言われたら、ジンの銘柄を伺いトニックは別に添えたほうがいい。

このようにたかがジントニックでも「美味しい商品づくり」には相当なこだわりと努力が必要なのです。

まず皆様のレストラン&バーを検証して「美味しい商品」を出しているかを確認ください。

この原稿は1994年のものです。少々時代錯誤の部分があることをご理解ください。

2006年再読