ホテルマンの駆込み寺「まんぷく寺」  

第十部 ゲストハウスの中に僕がいた 2006年-

2007年7月12日更新 

独立秘話 その12

もし、この施設をお借りして、我々が経営するとしたら、開業までに幾らのお金が必要か。

まず結婚式の予約は半年前から取るとすれば、半年間の広告宣伝費が必要。簡単に申し上げますと結婚情報専門誌のゼクシィに広告を出すのが先決ですね。

この別荘には宿泊できる部屋が多くございます。営業許可の問題があります。

一応、ゼクシィさんに広告を出す時に審査というものがございます。無事、審査を通過したとして広告をお願いします。

今回の別荘はすでに現物がございます。実際の施設をブライダル施設にデコレーションをして写真を撮るか、思い切って絵でいくかを決める必要がございます。

広告宣伝費とは別に写真撮影費かイラスト代がかかりますね。自前で撮影しても30万円くらいはかかりますね。その写真を使ってゼクシィに1ページ広告をだしたら約70万円の費用がかかります。

でも一番最初は花火をあげると言う意味で2ページを出しましょう。その後は1ページを5ヶ月出します。何と、490万円と撮影費用で520万円の宣伝広告費が必要です。

やはりホームページを作らなければなりません。これは何とか友人のコネなどを使い20万円で作ってもらいましょう。

お客様にお渡しするパンフレットも必要ですね。六輝表、料金表、施設の写真、結婚式場の写真などを500部くらい印刷すると100万円くらいかかります。

はい、広告宣伝費は半年間で640万円必要でございます。

スイートルームや和室もたくさんございます。

別荘がリゾート地なので、都心の駅前にサロンを借りなければなりません。本当に小さなサロンを借りるとして保証金と敷金と家賃と改装費は幾らかかるか調べました。

預ける保証金が200万円で家賃は月20万円です。やはり素敵に改装するために最低50万円はかかりそうです。半年間で370万円の資金が必要ですね。

まだまだございます。営業をするためにはサロンに什器備品と事務所機能を持たせなければなりません。パソコン2台、電話、FAXとコピー機(カラー)、テーブル、イス、デスクにイス、お飲み物を出すために冷蔵庫やコーヒーマシーンも必要ですね。

これらを合計すると60万円は必要ですね。

そうなんです、一番重い人件費がございます。現地にはパート勤務のスタッフを週40時間の勤務でお願いいたしましょう。月の給料は20万円でしょうか、はい6ヵ月分で120万円ですね。

サロンには責任者とパート社員にいたしましょうか。正社員で営業をお任せするのであれば、月40万円(+社会保険代などなど)で50万円くらいになりますね。はい、6ヶ月で300万円です。パート社員は120万円という算出根拠で許してもらいましょう。

人件費を合計すると540万円が開業するまでの人件費です。開業準備費用に重くのしかかります。

そうです、これまでの費用を合計すると1610万円の開業準備費が必要になっています。

立派なダイニングルームがあります 鉄板焼きカウンター 鮨コーナー バーなどもあります。

これらの費用は開業するまでに最低必要な費用でございます。予備費も含めると2000万円は超えますね。

次回は実際のオペレーションができるまでに幾らかかるか計算してみましょう。

つづく

 

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