ホテルマンの駆込み寺「まんぷく寺」  

第十部 ゲストハウスの中に僕がいた 2006年-

2007年6月5日更新 

独立秘話 その3

結婚式や披露宴の現場経験豊かなブライダル司会者(BMC)の皆様方に、結婚式の営業活動である新規接客のノウハウを学んでもらう。

私がブライダル業界に入って約8年間をかけて開発した新規接客ノウハウが存在する。これまで、誰にも公開したことが無い。(ほんの1部分、新入社員に教えたが)

このノウハウをレジメにまとめたが、セミナーを聞かない限り、内容が把握できないような仕掛けになっている。初めて接客する人も、知っているのと知らないとでは、決定率の結果に大きな差が出るようになっている。

これまで新規接客の経験がある人は、これまでの成績よりも10%以上の決定率(成約率)が残せるようになっている。

このノウハウは決して公にしてはならない。ブライダルというビジネスは、限られた減少傾向にあるマーケットを奪い合うビジネスだから。同じノウハウで営業すれば効果が激減する仕組みはご理解いただけるでしょう。

BMC向けの新規接客ノウハウを学ぶセミナーを「超営業塾」と命名した。そして、これまでのノウハウの全てを「超営業塾」テキストとして完成させた。

このセミナーは講習会場で9時間、新規接客を行なう会場で3時間、計12時間の内容である。講習で学んでいただいた内容が1日で生かせるほど甘い営業ではない。

新規営業後の補習講習や契約先別掲示板の作成など、フォローアップ体制は当然組んだ。全社上げてのバックアップ体制である。

2006年、株式会社東京BMCサポートは新宿文化会館にて「超営業塾」のセミナーを4日間かけて実施した。

このセミナーの全てを受講していただいた卒業生は15名である。ここに新規接客のプロ集団、チームBMCが誕生した。

この内容は、ブライダル産業新聞 と 週刊ホテルレストラン にニュースリリースとして掲載いただいた。

この活動のセールスポイントは成功報酬という点です。新規の営業をさせていただき、決定しなければ一銭も費用が発生しない。

通常の新規の営業は正社員がする場合が多い。年収350万円の社員が年間100組新規営業して、仮に20件決めたときのコストは、1件あたり20万円以上の人件費がかかることになる。

その人が決定率が高い人であろうが、低い人であろうが固定費負担は同じである。

このチームBMCに新規営業の全てを任せていただいた場合、決定コストは半額以下になる。ねえ、こんないい話はないでしょう。

私はこんなにおいしい話を持って、契約会場探しの営業活動に走った。

(ここから先は、守秘義務がありますので具体的な契約先や決定率などの数字の公表はできませんのでご了承下さい)

ただし、チームBMCの皆様は、司会業においても多忙で、契約会場が望むような時間に新規接客できる人数が揃わない日々が続いた。司会業を辞めてまで新規営業をしたいという方もおられません。

あの日の友引の土曜日にあんなにひまな司会者が多くいたではないですか。どうして新規接客に来れないのですか?

あー、困ったな。この現状を打破するには、私が○○をしなくてはならないのだ。それにはもう少し時間をくださいね。近い将来、チームBMCの皆様には生きがいとやりがいの環境を作って見せますから。

そこに、7月に行なわれるブライダル産業フェアに出展しないかという話が舞い込んだ。

 

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