ホテルマンの駆込み寺「まんぷく寺」  

第十部 ゲストハウスの中に僕がいた 2006年-

2006年12月15日更新 

開業物語 横浜編 その1

2001年11月21日 横浜プロジェクト開業2日前 みなとみらいを望む

2001年1月、私とAさん(元ホテルマン)の2人は、JR横浜駅徒歩10分のポートサイド公園に立っていた。みなとみらいが望め、開放感があり、雑草が生い茂る1200坪の土地。

ここは、1チャペル、3ゲストハウス、1レストランという巨大で素敵なゲストハウスの建築予定地。つい1週間前に、私が、この施設の開業準備室長に任命されたのである。

私はAさんに「ここはトレンディドラマの舞台になるほど素敵な場所だね」と呟いた。日本で3番目に乗降客の多い巨大ターミナル横浜から、わずか徒歩10分の場所にこのような素敵な土地があったのだ。

すでにこの土地に施設を建設すると決めた時に、このプロジェクトの成功は決まっていたのかもしれない。

2001年1月23日、ゼクシィにイラストで描かれた施設の2ページ公告を出した。開業準備室のオープンまでに、わずか25件しか問い合わせは無かった。

問い合わせていただいたゲストに、開業準備室オープンのダイレクトメールを送ることから、開業準備の仕事が始まった。

2001年2月24日、横浜駅前の天理ビルに開業準備室をオープン。

この時に開業準備室にあったのは、テーブルとイスだけである。パンフレットも、パネルも、料金表も、模型も、料理写真も、花の写真も、何も無かった。スタッフも私とAさんだけ。

そこに結婚したいカップル第一号が訪れた。

 

その9ヵ月後。

2001年11月23日の開業日までに、ゼクシィ広告だけで1,577組の新規客を開業準備室に呼び、515組の開業前成約を獲得した。

元、ホテルマンの2人でスタートしたこのプロジェクト。このプロジェクトのオペレーションチームが、どのようにして目標を達成していったかを書き綴ります。

その2へつづく

 

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