ホテルマンの駆込み寺「まんぷく寺」  

第十部 ゲストハウスの中に僕がいた 2006年-

2007年5月20日更新 

ゲストハウスWのノウハウ公開 その2

ハワイの結婚式風景   まんぷく寺写真部撮影

資料請求について

電話や自社WEBサイトや結婚情報専門誌などから簡単に資料請求ができます。結婚情報誌の資料請求は何箇所でもマークさえすれば多くの資料が一度にオーダーできます。

ホテル・結婚式場・ハウスなど(以下会場)は、資料請求に対して集客に繋がると信じて手間隙をかけて送っている。後追い調査まで行っている会場もある。

資料請求している方が、本当に結婚式を考えている人かどうかの検証をしているのでしょうか。おそらくどこもしていないと思います。

しかし、私がお邪魔する会場様には競合他社から送られてきた資料が山のように存在しております。多くの競合他社の資料を参考にして、自社資料も豪華に作ろうとしているのかもしれない。

資料請求の何パーセントかは同業他社に送られている。

最近の資料は豪華さを競うようになっています。見るからに何千円もかけて作った豪華なものもございます。資料の製作代、郵送代、資料を送る作業の人件費などを考えると、相当な金額になっている。

さて、そこまでして送る資料ですが、資料の送付だけで結婚式を決めるカップルがあるのでしょうか。まずありえないでしょう。つまり、資料請求は会場の玄関に呼ぶための集客に関する手段です。

会場を資料の送付だけで素敵に見せることが可能でしょうか。素敵に見せられない資料なら送っても逆効果になりませんか。資料を送れば送るほど来館動機を失っている可能性はありませんか。

関西にある人気ゲストハウス まんぷく寺写真部撮影

このような理由により、私は過去に、資料請求に対して資料を送るという戦略をとったことがありません。資料を送って、「ぜひ来てください」とアピールするならば、電話で「素敵な会場なのでぜひ来てください」と言ったほうが早くて安い。

施設が写真より素敵なら、資料を送る必要などまったくない。資料の豪華さだけで判断されて来館まで繋がらないから。

「送る資料のご用意はございません」と言うと「え、資料が無いんですか」と驚く方は同業者です。何でマーケット以外から資料請求がくるのでしょうか。

最近、私は資料請求に関して新たな方法を考えた。

手紙を書いてA4の白いコピーを送るだけで、ほぼ来館していただく方法である。来館していただかなければ、ほぼ郵便代だけの経費で終わる方法である。

豪華な資料を製作する費用を、ゲスト来館のために使うだけの方法です。誰がどう考えても「この方法なら来るわ」と答える。

この方法を皆様に伝えても信じてもらえない。よって私は自分でこの方法をやってみようと考えた。

 

その2につづく

 

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