ホテルマンの駆込み寺「まんぷく寺」  

第十部 ゲストハウスの中に僕がいた 2006年-

2007年4月9日更新 

開業物語 大阪編 その4

  

 2007年冬 大阪市内にあるゲストハウスと玄関に掲示された看板 大阪らしいエピソード

 まんぷく寺写真部撮影 

 

私事で恐縮です。私は関西地区に35年間住んで、大阪で学び神戸に住んで大阪で働いておりました。それって関西人と言えるでしょうか。(ちなみに関東地方に住み関東地方で仕事をしたのは7年間でございます)

そんな私が、2002年から約1年間、大阪市港区に住み、大阪南港で働いて言える事は唯一つ、「大阪は変や」と感じたこと、関西人の私が「大阪人が嫌い」と思ったことである。

大阪の人は、なにかにつけて日本での一番は東京か大阪にあると信じている。大阪人同士や大阪人と東京人との会話は、常に東京と大阪の比較論である。

「東京ではな、そばにきつねそばがあるんや」などなど、東京ではな、大阪ではなと頻繁に会話をしている。ここで申し上げるが、東京人同士では大阪の話題など全く出てこない。

東京で言う大阪は、数多くある地方都市のひとつにしか過ぎないのである。大阪が東京に勝るものかは何かでもなく、全く無視されていると言っても過言ではない。

2002年まで大阪には、大阪資本のホテルや結婚式場しかなかったのではないでしょうか。その大阪人同士の戦いで、全国には通用しないローカルビジネスが存在している。

「大阪ではブライダルのプランを安く作らなければいけない」「最終見積をだすと端数は払わんよと言われる」「何かにつけて怒鳴ると言うことを聞くようになる」

私が大阪でよく耳にした言葉である。

2007年冬に、私は大阪にある結婚式調査を実施した。なんと多くの大阪以外の企業が、多くのゲストハウスを開業していた。ほとんどの企業が1バンケットあたり150組以上の婚礼を受注している。

大阪以外の皆様は、元気に東京を向いている。大阪の人はどこを向いているのだろうか。そろそろやばいと思いますよ。

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