ホテルマンの駆込み寺「まんぷく寺」  

第九部 甦れホテルブライダル 2006年〜

2006年11月07日更新 

最強のホテル再生術のすべて

千葉県美浜区幕張新都心にある「ホテルフランクス」。

ホテルの開業はバブル景気直後の1991年。236室の客室、和洋中の各レストラン、バー、カフェ、複数のバンケットで200億円の巨費を投じて建てられた。

開業後12年間、一貫して赤字経営を出し続けたまま身売りに至った。このホテルを買い取ったのは、ブライダルプロデュースでございます。

フランクスはブライダルプロデュースにとって初の本格的なホテル経営となる。「宿泊」「婚礼」「料飲」の全部門で抜本的な見直しを図り、ハード・ソフトの両面からの改革を猛烈なスピードとパワーで断行。

ここで用いられた手法の数々はまさにホテル業界の常識などお構いなしの、無手勝流でダイナミックな手法によるホテル再生劇だ。

旧オーナー時代に年間270組だった婚礼組数が1年経過後は650組と、実に2.4倍に急躍進。初めて手がけた宿泊部門でも、いきなり幕張6ホテルの平均稼働率のトップに躍り出た。

創業以来、赤字続きだったホテルが一転、業界最高水準の高収益ホテルに生まれ変わっている。(本より抜粋いたしました)

ブライダルプロデュースの今野社長は、本の中でこう言っている。

「ホテルのオーナーも設計者も固定概念だけで無駄な施設を成算なしで作って、赤字のまま何もせず平気で放っておく。アスレチックジムなど最たるもので、格好だけつけているホテルが多い。『ホテルとは・・・(こうゆうものだ)』などというなら、黒字にしてから言ってくれ」

まずこの本を読まれることをお勧めいたします。言いか悪いか、別の問題として結果を残した皆様方の情報を共有いたしましょう。

優秀なホテルマンが赤字で苦しんでいるホテルを、ブライダルの専門家がオペレーションをすると簡単に黒字になる。

悔しくありませんか?

 

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