ホテルマンの駆込み寺「まんぷく寺」   たべもんや三度笠 

大阪天王寺 洋食 羊の家 あべの店  2002/6/13

大阪市阿倍野区阿倍野筋1-6-66 06-6634-0939

大阪へ3名で出張。これから商売をする大阪食文化ツアーを実施。

前回の出張で回った店を再び順番に訪れた。行くたびに評価が違う。

特に「神座」のラーメンとリーガロイヤルホテルの「スパゲティ」にはがっかり。

大阪文化発祥の地「通天閣」を案内して、阿倍野まで歩いた。

阿部野筋商店街をうろうろして夕食の店を探す。

何かこの地区、雰囲気が怖い。路地の奥に「羊の家」を偶然見つけた。

普通ならいかがわしいスナックなどがありそうな場所。

 

外からでは中の雰囲気など分からないので、思いきってドアーを開けた。

なんと、隠れ家的なビストロではないか。若き女性達が2つのテーブルで食事中。

「カウンターでいいです」と座る。カウンターから調理場が見えるオープンキッチン。

仕切っているのは女性のシェフです。(とてもりりしく可愛い)

メニューはオリジナルも含めかなり多い。1皿1,000円前後の価格。

昔ながらの「エスカルゴ」や「コルドンブルー」や「生ハムフルーツ」などもあります。

適当にガンガン注文する。次から次へとガンガン出てくる。お見事!

これ「特製クリームフォンデュー」です。紙鍋にクリームソースが入っています。

これ「ゴルドンブルー(子牛のチーズ揚げ)」です。

これ「生ハムフルーツ」です。

決して洗礼された品ではない。しかし、値段的には充分満足する。

さすがに若い女性達は、いい店に集うのだなと感心した。

料理もワインもサービスも気兼ねなくて心地よい。

偶然見つけたこの店、当たり!

帰りに手作りのチラシを貰った。

やはり、グループ向けセールスをするチラシになっている。

最近、大手の居酒屋などのターゲットは明らかにグループになっている。

個人客相手では人手がかかる割には売上が上がらない。

いい店なのに経営的に苦しそうな店はグループ(宴会)を欲しがる。

このコンセプトは店の寿命を短くする。

末永く繁栄する店はカップルなど1テーブル客が満足する店。

そういうお店には黙っていても「グループで利用したい」と客から言ってくる。

団体客で儲けていた「熱海温泉街」の惨状を見たら分かるでしょ。

個人客を満足させる飲食店が生き延びる。このポイントをようく考えてくれ。

頑張れ!「羊の家」

 

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