ホテルマンの駆込み寺「まんぷく寺」    

たべもんや三度笠 博多編 

 グランドハイアット スタールバンシス 2003/1/28

福岡市博多区住吉1-2-82 092-282-1234

ホテルオークラ福岡を出た我々3名(1名仕事)は中州を歩いてグランドハイアットに向った。

ロビーラウンジらしい場所「スタールバンシス」でケーキをいただくことにした。

地元の人の噂では「ハイアットのサービスは良くない」と言われている。(らしい)

その事を頭に入れて席に着いた。

頭をポマードで固めた、見た目カッコよいギャルソンがメニューを持ってきた。

私はケーキとカプチーノを注文。(1000円とは異常に安い)

Aさんが「エスプレッソのダブルとケーキ」と注文。

その後、横のテーブルを片付けて戻った。

しばらくすると数種類のケーキをプラッターに乗せてやってきた。

すべてのケーキの説明を終わった時に、私は「何がお勧めですか?」と聞いた。

彼は「ん〜、全部お勧めですが」と言った。仕方なく見た目美味しそうなケーキを選んだ。

私の注文はちゃんと届けられた。

Aさんの「エスプレッソダブル」は「シングル」と違っていた。

部長が指摘しようとしたが、観光客Aさんは「これでいいです」と言った。

こうして我々おじさん3名はティータイムを終えた。

 

サービスが良くない理由がはっきり分かった。

「お勧めのケーキは何ですか」と聞かれたら「全部です」はダメ。

いいサービスは、「このケーキが人気です」と言う。

要するに何が良いか説明では分からなかったので聞いているのだ。

「全部お勧め」とは客ががっかりするだろう。

私なら「私はこのケーキがスキです」と言う。

そうすると「私がお勧めしたケーキのお味はいかがでしたか?」と会話が弾み顧客化できる。

Aさんのオーダーミスは横のテーブルの下げ物をしたので忘れたかダブルの意味が分からなかった。

たとえティーラウンジでもメモに書くと良い。誰がどのような注文をしたかを記録する。

「カプチーノのお客様は?」とお客様に伺いながら出すのは最低のサービスだ。

無言でテキパキと注文どおりに飲み物とケーキを注文客に出して当たり前。

出せなければメモを取るしかないんじゃないの?メモに苦情を言う客はいない。

客はハイアットのブランドにビビっているのかもしれない。

客から毎日叱られ、サービスの不備を指摘され続ければ良いサービスになる。

客(観光客ならなおさら)も文句を言わない。

ホテルマネージメントもチェックをしてないので文句(教育訓練)を言えない。

どうもこの両方が重なって「サービスが良くない」と噂になっているような気がする。

たったケーキセットでも、いたらぬポイントは見出せるのに残念だ。

もう3時間後にはあの「磯貝」に行かなければならない。

 

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