ホテルマンの駆込み寺「まんぷく寺」  

配ぜん人倶楽部

2003年12月3日更新 

配ぜん人と紹介所の将来を考える その1

まず始めに皆様方へ質問です。

ホテルAで働いている常備の配ぜん人が繁華街でけんかして警察に捕まった。配ぜん人の勤め先はAホテルなのでホテルの総務に警察から連絡が入った。

「身元引受人として引取りに来い」と言う連絡。しかしホテル側は「配ぜん人の身元引き受けなど出来ないと」拒否をした。

ホテルは配ぜん人紹介所へ連絡して「お前のところの配ぜん人が捕まったから引取りに行け」と言って配ぜん人紹介所のスタッフが引き取った。

この場合、ホテルの総務が取った行動は正しかったのでしょうか?

議論の余地が無いほどはっきりしている。「ホテルは間違っている」

配ぜん人はホテルと雇用契約を結んでいるホテルのスタッフである。配ぜん人紹介所は配ぜん人を紹介するだけで雇用関係は一切無い。

配ぜん人と一緒に働く多くのホテルやレストランのスタッフはこの関係を勘違いしている場合が多い。配ぜん人自身もこの点での認識は一致していない。

私は配ぜん人の皆様と20年間一緒に仕事をしてきた。私自身がこの問題に気が付いたのは5年前である。残念ながら、それまでは配ぜん人をパートナーとは思ったことが無い。

20年前と今とでは配ぜん人が働く環境が驚くほど変化した。20年前ホテルの社員であった私の給料の2〜3倍も給料をもらって好きなように人生を楽しんでいた配ぜん人の皆様方。

いったいどこへ行ってしまったのだろう。ほんの数パーセントの人しか業界に残っていない。

最近の配ぜん人の仕事量は20年前の半分もないだろう。紹介手数料でやっている配ぜん人紹介所もサバイバルゲームが始まっている。

どうすればお互いが共栄共存できるのだろうか。私は共栄共存できる方法を考えて実践している。

ホテルなどの雇用側と働く配ぜん人の意識革命から、双方の将来が見えてくるビジネスパートナーとしての新制度。

今までの考え方ややり方では、厳しい世間で生きてはいけない。

配ぜん人と紹介所の皆様方へ申し上げます。皆様の将来はちゃんと見えていますか?

その2へつづく

 

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