ホテルマンの駆込み寺「まんぷく寺」  

第十四部 侵入取材 銀座のレストラン残酷物語 2015年

 

 潜入取材 銀座のレストラン残酷物語 その7 2015/7/1

 

この話は事実を元に書かれています。

実際にその会社に就職して体験した事実を報告します。

二度と私のような犠牲者を出してはいけないという思いです。

この会社の支配人(店長職)は、何十人も1か月以内に退職している。

その理由が「うつ病になって」である。

 

いまどき、こんな会社があったのか!!

 

 

2015年5月2日(土) 研修2日目の午後2時半

研修二日目だが、これから何をするのか?いつまでするのか?

まったく説明がないまま時が過ぎる。

常務総支配人Uが、「明日、横浜でパレードがある。一緒に手伝いに行く」

と言った。

今言われて、すぐに出かけることになった。

「早朝のそばから何も食わしてもらっていない」

 

この常務のUは、銀座本店を出てから、横浜の店に着くまで、

私とまったく会話をしなかった。

 

いくら上司といえどもこのタイプの人といるのは疲れる。

 

 

この会社の横浜店は、やや雰囲気の悪い街にあった。

テナントビルの地下にあり、150坪200席の大型店舗である。

開業して30年の古い店舗で、座敷、大広間、堀コタツ席、テーブル席に分かれる。

研修終了後は、ここの支配人候補として働くことになる。

 

突然、連れて行かれれ、スタッフへの紹介もなく、明日の予約セット(テーブル)の手伝いだ。

まさに、配ぜん人の仕事である肉体労働のご奉仕!!

明日はパレードがあり、予約で満席である。

予約は、節句の祝い、法事数件、パレードの弁当100食宅配、表でビールなどの店頭販売、

明日の準備を終えたのが午後10時になるころ。

 

スタッフが、「常務、明日は何時に来たらいいんですか」と質問する。

常務U「午前7時に集合するか」

スタッフ、着物着るので6時には来ないと・・・・。

 

午後10時に帰宅することを許された。

朝から飲まず食わず。

勿論、自己責任である。文句を言えた筋合いではない。

 

入社二日目の出来事でした。

 

 

横浜店の地下鉄乗り場のそばにラーメン屋があった。

ここで、味噌ラーメンを食べて帰宅した時間は、午前0時を回っていた。

 

午前5時過ぎに家を出て、午前0時を過ぎて帰って来た。

しかも、明日(今日)も午前5時には家を出ないといけない。

 

肉体的にも、精神的にもかなりきつい現状をご理解ください。

 

つづく

 

 

第十四部目次へ