ホテルマンの駆込み寺「まんぷく寺」  

第十四部 侵入取材 銀座のレストラン残酷物語 2015年

 

 潜入取材 銀座のレストラン残酷物語 その3 2015/6/24

 

この話は事実を元に書かれています。

実際にその会社に就職して体験した事実を報告します。

二度と私のような犠牲者を出してはいけないという思いです。

この会社の支配人(店長職)は、何十人も1か月以内に退職している。

その理由が「うつ病になって」である。

 

いまどき、こんな会社があったのか!!

 

 

 

2015年5月1日 午前9時半 初出社

10階建ての飲食自社ビル。

 

打ち合わせ通りに出社できなかった。

 

玄関でしばらく待たされた。

午前10時前に総務Sがやって来た。

少し話をして、社長が来るのでと・・・。

また待つ。

社長が来て約10分話をして館内見学。

この社長の話をまったく覚えていない。

 

館内見学中に社長と出会うと、

総務Sに怒鳴った!

「何やってんだ!!もたもたするな!!」

社内でこんなに大声で怒鳴ることがあるんだ?

 

午前11時に日本料理レストランに連れて行かれて、

「今日からここで研修です」

と、言われて総務Sは去って行った。

 

すでにランチ営業が始まっていた。

心の叫び「ここで何をすればいいんだ」

メニューもテーブル番号も分からない。

 

ここは本社の一流のサービスと言っていたが・・・。

 

(写真はイメージです)

 

確かにサービスするのは女性だけで着物を着ている。

ゲストが入り始める。

「何をどうすればいいんだ?」

スタッフへの挨拶も何もない。

 

ゲストが通るそばに料理を出すデシャップがある。

その配膳が信じられないくらいレベルが低い。

 

どんどんゲストが入ってくる。

入り口付近に立っているが、案内もできない。

 

「これはいじめ以外の何物でもないなあ」

 

忙しくなってきたら、着物の若いスタッフが、

「あの、差し茶に回って」

と、指示を出してきた。

 

テーブル番号も分からないのに急須をもって

テーブルを回り「お茶をどうぞ」と注いで回る。

 

忙しくなった波の中でもがいていたら、

着物の人たちが次々に指示を出してきた。

 

?????????????

全く意味が分からない指示やらで、

「どこが一流のサービスだ?」

と素直に疑問を持ったのでした。

 

初めてのレストランに立たされて、

あれこれ指示を受けながら、

どこまで我慢強く働けるかのテストかな。

 

 

こうして、入社から4時間が経過した。

常務取締役がやってきて、

「ご飯を食べに行こう」

と言ってエレベーターで上に連れて行かれた。

 

ここが従業員食堂であった。

 

「午前11時からテーブルに置かれた料理を勝手に取って食べる」

食器は自分で洗い、食器棚に戻す。

お世辞にも美味しいとは思えない賄であった。

 

ここで、入社手続きと言ってミーティングとなった。

 

つづく

 

 

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