ホテルマンの駆込み寺「まんぷく寺」  

第十四部 侵入取材 銀座のレストラン残酷物語 2015年

 

 潜入取材 銀座のレストラン残酷物語 その18 2015/9/4

 

この話は事実を元に書かれています。

実際にその会社に就職して体験した事実を報告します。

二度と私のような犠牲者を出してはいけないという思いです。

この会社の支配人(店長職)は、何十人も1か月以内に退職している。

その理由が「うつ病になって」である。

いまどき、こんな会社があったのか!!

 

飲食店で生き残るにはスタッフを洗脳すること

横浜店の支配人は幹部というジープに乗せられた。

飲食店経営で、理不尽な指示を受け戦争に出かける。

役員はマンションを買って、十分な年金をもらいながら各店に立ち遊んでいる。

新入りの私には洗脳と罵倒と暴力が待っていた。

 

本社で外部コンサルタントの教育を実施する。

明日、午前9時から全員出席するように。

やすみや遅番のスタッフも午前9時に銀座に出せとは!

女性スタッフは午前4時起きと嘆く。

会議やトレーニングが重なり病欠が出たランチ営業。

追われて追われてようやくランチを終了。

ふっと一息ついて、全員に休憩を与えた直後、

社長が来て「店が汚い、スタッフは社長が来たのに寝ている」と言って帰った。

会長から電話があり罵倒し続けられる。(約20分)

次の日の本社の会議で、幹部全員の前で罵倒される。

「社長が言ったのに従業員が寝ていた」

「おれが電話したのに声が小さく、葬儀場に電話したと思った」

「横浜店はどうなっているんだ、なあ、お前ら!!!!!」

1時間以上も横浜店の事で怒鳴りまくって、出ていくときに私の背中を思いっきり叩いた。

 

他の幹部は、「また同じようにやられている」と心で笑っている。

 

この日、私はある会社に営業に行った。

 

戻ると、社長は電話で「どこに行っていた!」と問い詰められた。

私「営業です」

「社長の許可なく店を出るな!」

私「え、」

「始末書を書け!!!」

 

直後に総務Sから電話があり始末書うんぬんの注意を受けた。

 

ここまでの出来事は事実です。

酒屋が威張っている理由を聞くと、料金未払いがあったらしい。

本店以外の店で家賃滞納があるらしい。

常務取締役が3万円の什器を買ったことを社長が会議で罵倒していた。

 

 

この日、私は辞表を出して、即「退場」と言われ職場を去った。

 

しばらくして、各求人サイトに「支配人急募」と出ていた。

 

飲食店の経営は、2代目お坊ちゃまができるほど甘くない。

 

 

飲食店に就職を考えられている人は、必ず店に行って料理を食べよう!

そして、できる限りその会社の事を調べよう!

 

 

すでに私と同じような被害者が何十人も生まれている事実も知ろう!!

結果、儲かっていない会社はスタッフを締め付ける以外考え付かないかも。

 

この会社を退職後、奥様からこう言われた。

「うつ病のようになっていたわよ」

 

終わり

 

 

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