ホテルマンの駆込み寺「まんぷく寺」  

第十四部 侵入取材 銀座のレストラン残酷物語 2015年

 

 潜入取材 銀座のレストラン残酷物語 その12 2015/7/13

 

この話は事実を元に書かれています。

実際にその会社に就職して体験した事実を報告します。

二度と私のような犠牲者を出してはいけないという思いです。

この会社の支配人(店長職)は、何十人も1か月以内に退職している。

その理由が「うつ病になって」である。

いまどき、こんな会社があったのか!!

 

 

2015年5月7日(木)  横浜店の現状調査

現場に配属されて驚いた点が多々あった。

 

故障 機材 備品

ホテルで働いていると当たり前の物が、町場の飲食店では当たり前で無いことが多い。

レジが故障中 ゲスト側の価格表示ができない。(おそらく年代物)

オーダーは手書きで計算して清算する。

消費税が別表示なので、手計算で合計金額を書く。

 

業務連絡、営業日報はインターネットメールで行うが、

パソコンがWindowsXPで動きが遅い。

しかも、調理場スタッフの私物。(ウイルス感染している模様)

よってインターネットも利用ができない状況。

 

ネット環境もISDNのようだが、配線が複雑で手を出せない。

誰に聞いても「知りません」としか言わない。

 

プリンターは1万円程度の物だが、間もなく動かなくなるもの。(すぐに壊れた)

会席料理の献立などを印刷してテーブルに飾る。

 

洗い場の蛇口から水がジャジャ漏れ。

いたるところにたこ足配線しており、埃が油で極めて危険な状況。

 

売り上げ管理表なども、すべて手書き。

 

ゲストスペース

椅子が汚れていて、案内するときに恥ずかしい。

私「この椅子、汚いのに張り替しないの」

長年勤めるスタッフ「絶対に張り替えてくれません」

「何度も申請を出しましたが、何もやってくれません」

 

畳も汚い

「社長が畳は近々に張り替える」と言っていた。

 

スタッフの着物が自前である。

着物を着る時間は勤務外。

なのに人件費が売上の50%以上になっている。

 

小口現金に関して、前任者が引き継ぎなく辞めたので、手続きしていない。

しかも約五か月間も領収書の山。

 

文房具はすべて自前。

 

スタッフは管理職がいない中を、じっと耐えながら営業を続けている状況だ。

 

赤字を黒字に変えるためには、月の売上を200万円以上げなくてはならない。

 

この時点で、私のやる気はあった!!

 

つづく

 

 

 

 

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