ホテルマンの駆込み寺「まんぷく寺」

第五部 福島ホテル&ゴルフリゾートビジネス 1997年〜1998年

2001/10/24  更新

赴任は大歓迎?

「1997年6月7日に○○時着の新幹線で新任総支配人が赴任します」という連絡が現地にいったはずである。

時間どおり到着したが、改札を出てもお迎えはなかった。「おかしいな」と思ってしばらくいたが誰も来なかった。

仕方がないのでタクシーでホテルに向かった。ロビーには誰もいなかった。フロントにはナイトクラークが2人いたがキョトンとしている。

勿論、ホテルには私の予約など入っていない。現地の幹部社員は全員帰宅したそうである。「まいったな」が赴任の第一声。やむなく応接室のソファーで寝た。

これが私の赴任初日の出来事。

ここでは車がないと全く動けない。私は出向なので車を与えてくれるものだと錯覚していた。頼まれてきているのに自分で車を買うなど全く考えていなかった。

車の支給がないと聞いて、赴任手当を車の購入に当てた。すべて込みで20万円では、10年前のスターレットしか買えなかった。(夏なのにスタットタイヤ付き)

前任の○○はクラウンが会社支給、○○スタッフはBMW、○○担当はマークUの新車を乗り回している。

住宅も家賃5万円のアパートが与えられた。

不適切な表現削除。

どうやら私は、この人たちに大歓迎されているな?と感じた。

 

この原稿は2001年作成

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