ホテルマンの駆込み寺「まんぷく寺」

第五部 福島ホテル&ゴルフリゾートビジネス 1997年〜1998年

2001/10/19 更新

一流ホテルが運営 すぐ辞退

1997年5月20日、東京新橋にあるリゾートの本社社長室。ビルメンテナンス会社から社長、専務、常務をはじめ、子会社リゾートの幹部が8名並んでいる。(社長は同じ人)

私はたった一人でソファに座らされた。

このリゾートは、1994年にオープンしている。オペレーションはホテル○○に依頼し技術援助を受けている。

常時7〜8名が現地で陣頭指揮をとっていた。この費用は1月分が私の年収分である。約5ヶ月で総支配人が辞表をだした。

この点が気になったので社長に聞いてみた。

私「なぜ、○○は辞退したのですか」社長「○○の社員が、現地社員によくこんな安い給料で働いているなといった為、現地スタッフがついていかなかったんだよ」と言った。

私は「おかしいな、そんなこと言う筈ないのに」と思ったが、それ以上聞けなかった。

その後、約2年間は○○しかしたこのない社員を総支配人として現地に置き、オペレーションを自前で行っていた。

1000万円以上の会員権を購入された会員の皆様は、一流企業の役員が多くいる。素人のオペレーションでは苦情が出るのはあたりまえ。(実際に相当苦情が続いたと聞いた)

社長が私に頭を下げて「どうか助けていただきたい」と言った。そして「全てをお任せするから、お引き受けいただきたい」と付け加えた。

そこまで言われたら引き受けるしかない。「分かりました、引き受けます」と言ってしまった。

不適切な表現がありましたので削除。

 

辞めてもらったのはウソで、やってられないと逃げられたのだ。

私はホテルチェーンで極めて異例の辞令を受けた。チェーンホテルではないホテル&ゴルフリゾートに総支配人としての出向を命じられた。

 

この原稿は2001年作成

2006年再読

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