ホテルマンの駆込み寺「まんぷく寺」  

第十一部 ダメ社長の挑戦 2007年〜

レストラン経営への挑戦 その5 2008/7/20

 

2008年7月20日(日)現在、

イタリア食堂「TAIAN」は、連日満席になっている。

残念ながら、繁盛店に仕上がるまでのドキュメントを公開することはできない。

これは、レストラン経営のノウハウだから。

 

同じレストランで頑張る店長の過労死で、不幸な出来事が報道された。

 

すかいらーく、契約店長の労災認定 春日部労基署

外食大手「すかいらーく」で1年ごとに雇用契約を更新する契約店長だった

埼玉県加須市の前沢隆之さん(当時32)が

脳出血で死亡したのは、長時間労働などによる過労が原因だったとして、

春日部労働基準監督署(埼玉県)が労災認定したことが17日、分かった。

遺族によると、死亡直前の3カ月で月平均200時間を超える残業をしていたという。

遺族によると、前沢さんは1991年にすかいらーくでアルバイトを始め、

2006年3月、栗橋店(同県栗橋町)の契約店長になった。

07年10月に死亡する直前には午前7時に出勤して翌日の午前2―3時に帰宅する状態だったという。

 タイムカードなどに記された残業時間は月40時間程度だったが、

春日部労基署は長時間労働を認定した。(17日 20:30)

レストランのオペレーションを終えて、ファミリーレストランに夜食に行く機会が増えた。

こう言っては何ですが、すかいらーく系列のレストランは、サービススタッフが足らない。

そして、上記のような報道がされた直後に、「バーミアン」で、このような新サービスが始まった。

ただでさえ人手不足のレストラン(中国料理)で、モーニングを出す意味がわからない。

しかも、メニューを見て驚いた。

   

洋風モーニングです。

この日の夜は、サービススタッフはたったの2名であった。

空いているテーブルも片づけられない。

片づけられたテーブルでも、紙ナプキンや割りばしが切れている。

モーニング開始と本社作成のたすきがかかげられている。

ディナーナイト働ける人募集と、現場の手作りペーパーが見える。

ドライバー用ビールテイストドリンクが120円です。

会計をすました全員のレシートに、

このような割引券を配っている。

 

さきほどご報告させていただいた、満席営業が続くイタリア食堂「TAIAN」では、

割引券の発行は一度もしていない。有料の広告も一度も出していない。

それでも繁盛店は作れる。

割引券を出すくらいなら、スタッフの給料を上げてほしい。

月に200時間も残業して、いいサービスができるはずがない。

現状では、誰でも気力、体力ともに続かない。

もういちど、利益追求の前に、ゲストとスタッフの楽しさと喜びを追求してほしい。

 

何度も申し上げますが、従業員の根性でオペレーションする時代は終わっている。

 

 

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まだです